2019年1月12日にアメリカで開催された体操競技会「Collegiate Challenge」。全米から注目を集めるこの大会の床演技で10点満点を獲得したのは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のケイトリン・オオハシ(Katelyn Ohashi)選手でした。

審査員と観客の心をわしづかみにしたのは、極めて高度な技の連続ノリノリのダンス。彼女のパフォーマンスは、まるでダンスフロアで踊る姿を見ているかのようなんです。

体操競技への愛と、競技できる喜びにあふれた演技が終わった瞬間、会場中を大きな拍手と歓声が包み込みました。

【ここ…コンサート会場じゃないよね!?】

ジャクソン5にマイケル・ジャクソン、アース・ウィンド・アンド・ファイアーなどの名曲をBGMに誰よりも高く飛び、キュートな笑顔で手拍子を求める姿に、みんな目が釘付け。

見事な開脚を披露しながら首をブンブン回すシーンなんかもあって「これ本当に体操競技!?」と思うほど、すべてが規格外っ。

見ているだけで笑顔になってしまうし、同じチームのみんなも体を揺らして盛り上がりまくっていて、まるでコンサート会場にいるかのような熱気なんです。

【ものすっごく楽しそうに演技する人だな~】

終始笑顔のオオハシ選手でしたが、技を繰り出す直前はふと真剣な表情を見せるなど、ギャップもたまりません。それでも一貫しているのは、競技する喜びが全身からあふれ出ている、ということ。

こんなにも楽しそうに体操を披露する選手を、わたしは未だかつて見たことがありません~!

最高のパフォーマンスを前に、審査員たちもいい笑顔。10点満点が出た瞬間には会場がスタンディングオベーション状態となり、不思議な一体感すら生まれていたのでした。

【オオハシ選手ってどんな人なの?】

大学が公開しているオオハシ選手のプロフィールによると、本名はケイトリン・ミシェル・オオハシ(Katelyn Michelle Ohashi)。ワシントン州シアトルに生まれ、両親と3人の兄を家族に持ち、ショッピングや写真といった趣味を持っているほか、ホームレスの避難所でサポート活動も行っているそう。

「The Real Athlete」のフェイスブックに公開されている動画によると、子供の頃から続けてきた体操を背中の骨折と両肩の負傷で諦めた時期もあったとのこと。また、細身の体型の選手が多い女子体操の世界で、筋肉質な彼女の体型には偏見や中傷もあったことを明かしています。

しかしUCLAに入学し、体操コーチのヴァルさんと出会ったことで状況は一変。コーチの指導を通して彼女は体操を愛する気持ちを再確認し、チームメイトにも恵まれ、もう一度体操競技の第一線で戦う気持ちが芽生えたのだそう。

こぼれんばかりの笑顔と陽気なパフォーマンスからは、そのような辛い時期を経てきたことなど到底想像できず、ますます好感を抱いてしまいます。

【過去大会で見せた演技もすごいぞ】

ちなみにオオハシ選手、2018年3月に行われた大会においてもマイケル・ジャクソンの楽曲をBGMに使用しておりまして、こちらでもノリノリなダンスを披露。9.950という高得点をたたき出していました。

10点満点の演技も9.950の演技もYouTubeから視聴することができますので、ぜひともご覧になってください〜!

参照元:YouTube[1][2]UCLAFacebookTwitter @uclagymnastics
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼10点満点の演技はこちら

▼9.950の演技はこちら

▼10点満点の演技はツイッターでもバズりまくってます!

▼これまでの歩みがわかるフェイスブック動画もご参考までに~