道を歩いてたら、向こうから来た人から「お久しぶりー!」と言われた。でも、誰なのかまったく思い出せない! 笑顔を作って適当にあいさつしてその場を離れる……そんな経験、ありますよね。

また、たくさんの人と会う営業職の方など、仕事上「相手の顔とその人の情報」を一致させるのにたいへんな苦労をしている方も多いのでは。

こうした気まずい問題を一気に解決してくれそうなアイテムが、アメリカから登場です! それが、ウェアラブルデバイス「OrCam MyMe(オーカムマイミー)」

小さなカメラのような形をしたこのデバイス、胸ポケットなどにひっかけて使います。起動させておけば、目の前にいる人を即座に認識、その人に関する情報をアプリを通じてスマートフォンやスマートウォッチにリアルタイムで送信してくれるというスグレモノ。これは、かなり使えるのでは……!?

【確かな技術にもとづいたデバイスです】

Orcam社は、これまで目の不自由な人や視覚障害のある人に向けた顔認識テキスト読み取り機能のあるデバイスを製作していて、商品の一部は日本でも購入することができます。

「オーカムマイミー」はこの技術を一般向けに応用したデバイスということで、テクノロジー面ではかなり信頼できそう。

【勝手に撮影したりしないので安心】</h3

ただ、一見すると超小型カメラのようにも思えるルックスです。そのため場合によっては、「盗撮されてる!?」と勘違いしてしまう人もいるかも……?

しかし撮影および記録機能はなく音声を録音することも、情報をクラウドで共有することもないので、相手のプライバシーを侵害することはありません。

【グループ分け&ワークライフバランスの管理もできちゃうよ】

ならば一体どうやって目の前の相手を認識するのかというと、独自の顔認識アルゴリズムによって顔と名前を一致させてくれるほか、名刺や名札、オンラインの友達を自動的にスキャンして同期してくれるというんです。

得た情報は「家族」「友人」「仕事」といった具合にタグ付けできるので、どのグループの人とどれくらいの時間会ったかを一目で知ることが可能。これによって自分自身の “ワークライフバランス” も管理できるという利点もあります。

【現段階では英語バージョンしかないけれど…】

フルチャージしておけば通常で丸1日使用することができ、重さはたったの17.2gだから日常生活の邪魔にもならなそう。

「オーカムマイミー」は、クラウドファンディング「Kickstarter」のプロジェクト(すでに終了)でも多額の支援金を獲得した大人気ぶり。現在は英語のみの対応となっておりますが、他言語バージョンの開発を行う展望もあるようなので、実現すると日本でもあっという間に一般化するかもしれません。

スマホなどで情報を確認する瞬間だけ相手にバレないかヒヤヒヤしそうですが、特に日常的にたくさんの人に会わなければいけない営業職の人にとっては、なくてはならないアイテムになりそうですね!

参照元:Kickstarter
参考リンク:OrCam
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼1回で顔を覚えられるって、もはや才能ですよね(そんな人はなかなかいない…)