アメリカ・ジョージア州の高校で働くドネラン・アンドリュース(Donelan Andrews)さんは、旅行が大好き。どれくらい好きかというと、7人の仲間たちと一緒にもうかれこれ25年間も国内旅行に出続けているほど。
今回、仲間との旅を始めて25周年ということで、このメンバーでは初めて海外に行く計画を立てます。行き先をイギリス・ロンドンに定めたドネランさんは、あわせて旅行保険を購入。いつものように契約書の約款にすべて目を通したのですが……
ただそれだけで、なんと1万ドル、日本円にして約111万円もの賞金を獲得してしまったというのです。いったいどういうこと!?
【実は「誰も気づかない」キャンペーンだった!】
実はドネランさんが契約した旅行保険の運営会社「スクエアマウス(Squaremouth)」は、ひっそりと「Pays to Read」というキャンペーンを行っていたのです。
それは、保険の約款を最後まで読んだ人に1万ドルをプレゼントする、というもの! 告知などは一切なく、ただ「ちゃんと約款を読んだ人」だけが気づく、というしかけでした。
このこころは、約款をちゃんと読むことの重要性を知ってもらうこと。旅行保険の約款をきちんと読まなかったばかりにクレームを入れてくる顧客が後を絶たなかったそうなんです。
でも確かに、こういう「約款」ってほとんど読まないですよね……。
【約款を最後まで読むと…】
ドネランさんはもともと、何かの契約をするときには必ず、契約書の内容にすべて目を通すことにしていました。
それは今回の保険約款でも同じこと。たんたんと読み進めていき、最後のページにまでたどり着いたとき、ドネランさんは驚きます。そこには、なんとここまで読んだ方に賞金を贈りますというメッセージが! 記されたメールアドレスにアクセスした彼女、見事に賞金をゲットしたのでした。
ちなみにドネランさんからの連絡は、キャンペーン開始から23時間後だったといいます。早いような気もするけど、23時間のあいだ、誰も約款を最後まで読んでいなかったということでもありますね……。
【賞金だけじゃなく寄付まで!!】
ドネランさんにとっては “ルーティン” だった行為が引き寄せたのは、1万ドルという大金。
そればかりかスクエアマウス社は、子供の識字率を高めるための慈善団体「Reading Is Fundamental」に1万ドルを。さらにはドネランさんが教えている2つの高校にも、5000ドルずつを寄付したといいます。
高校への寄付に関しては、ドネランさんが生徒たちを情熱的に指導していたことを受けての決定。このお金は、彼女の担当してきた授業プログラムを支えるべく、新しい教科書の購入などに充てられる予定だということです。
【賞金の使い道は?】
実はドネランさん、賞金をゲットする1週間前、25年間の教師生活に別れを告げるべく退職の申し出をしていたのだそう。その来る退職の日を記念して、また旦那さんとの結婚35周年を記念してスコットランドを計画していたところでした。
今回ゲットした賞金はもちろん、この旅行に充てるつもりとのことです。そのとき入る保険はもちろん、スクエアマウス社の保険なんでしょうね!
参照元:Squaremouth、Twitter @squaremouth
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼結論:契約書は絶対に読んでおくべき!
We awarded one customer $10,000 for doing what no one does, but always should. Then, we gave another $10,000 to a children’s literacy charity and $5,000 each to two high schools. See what happened! https://t.co/AF00BEROAf
— Squaremouth (@squaremouth) February 28, 2019
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