羽ばたく音やさえずりが聞こえてきそうなほど、生き生きとした鳥の写真。かわいい!と同時に、小鳥たちの目線でその生態をのぞき込んでいるような、野生の本能が持つ迫力を感じてドキドキしちゃいます。

撮影したのは、アメリカ・ミシガン州に住むリサさん。「Ostdrossel」というアーティスト名で、自身が撮影した野生の鳥たちの食事風景をインスタグラムやタンブラーなどに数多く投稿しているんです。

鳥たちが「人の目」を気にせずに食べ、くつろぎ、ときにケンカしている様子は、思わず次々に見たくなること間違いなし! ぜひその一部をご紹介させてください〜っ!

【裏庭にやってくるさまざまな鳥たち】

鳥たちの生命力にあふれた写真は、どれもほんっとうにステキ!

アオカケスは小柄だけど食欲旺盛なのか、くちばしにこれでもかっ! とナッツを詰め込みまくった姿がキャワイイ〜。頭のてっぺんの青い毛が特徴です。


自分の顔より大きな木のみをくわえているのはシマセゲラというキツツキの仲間。これ、巣に持って帰るの大変そうだなあ〜(笑)。

オレンジと黒のコントラストが鮮やかなのは、ボルチモアムクドリモドキ。果汁のゼリーをくちばしで上手にすくいあげています。

みんなで仲良くお食事するのはオウゴンヒワメキシコマシコなど。寒い冬も、エサ場があると安心だね。

一方、異種の鳥同士では餌台で激しいケンカになることも! ハトを攻撃するホシムクドリ。ハトの表情のしょんぼりっぷりよ……。

また、リサさんが「6ヶ月ぶりに姿を見た!」と興奮気味に紹介しているのはショウジョウコウカンチョウ。とても鳴き声の美しい鳥なんですって。こんな鳥、見たことない!

気になるのは、こんなにいろんな種類の鳥をどこでどうやって撮影しているのかということ。リサさんに話をうかがったところ、この鳥たちはいつも自宅の裏庭で撮影しているとのこと。日本で見慣れた鳥たちとは全然違いますが、特別めずらしい鳥というわけでもないみたい。

日本の鳥と種類が違うのはもちろんですが、リサさんが住むミシガン州には渡り鳥がやってくるので、季節ごとに自然と鳥の種類が変わるんですって。

【どんな鳥も安心して過ごせるように工夫】

リサさんは、どんな鳥が来ても安心して過ごせるようにと、いつも庭の手入れに心を砕いているのだそう。


殺虫剤を使わないようにしたり、虫が好む植物や低木を植えたりして、庭の生態系にも配慮しています。

リサさんの努力で鳥たちにとって最高の環境を維持しているからこそ、こんなにも多くの種類の鳥たちが訪れて、生き生きとした表情を見せてくれているんですねえ〜!

【市販の仕組みに一工夫!】

また、リサさんが撮影に使用しているのは、小鳥の撮影用として普通に市販されているフォトブースとのこと。

マクロレンズがついたカメラと餌台がセットになっていて、餌を食べるためにやってきた鳥が餌台に止まると、自動的に撮影される仕組みになっているのだそう。

リサさんは、そこにアウトドアやスポーツなどの撮影に使われるアクションカメラを仕込んで、鳥目線の写真が撮れるようにしています。

【鳥への愛から生まれる写真たち】

リサさんの写真からは、鳥たちがリラックスしていることがすごくよく伝わってくるんですが、その理由はやっぱりリサさんの鳥たちへの愛と情熱なんだなあと思いました。

見ているこちらも、リサさんのお庭にお邪魔して鳥たちの姿を観察しているような気持ちになれるから、次々にいろんな鳥たちの表情を見たくなっちゃう!

鳥好きな人もそうじゃない人にも、本当におすすめしたいので、ぜひぜひじっくりとご覧になってみてください。

インスタグラムやタンブラーではリサさんがハッシュタグで鳥の名前も記載しているので、めずらしい鳥たちの種類もちゃんとわかりますよ〜!

参照元:Instagram @ostdrossel, Tumblr
Photo:Ostdrossel, used with permission
執筆=森本マリ (c)Pouch