花嫁さんがゲストのみんなにポーイっと投げるブーケ。実はブーケってものすごくお値段が高いって知っていましたか? 私は、自身が結婚式を挙げるまで知りませんでした。

式場にもよるけど3万円〜6万円くらいが相場らしく、ここに自分好みなどを追加するとどんどんお値段がグレードアップするという。

今回、自分が結婚式を挙げるにあたって、「お花よりも美味しそうなフルーツブーケがいいな」と漠然と考えていました。でも周りからは「本物のフルーツは重いから持っているのが大変」「フルーツが朽ちたらドレスが汚れてクリーニング代を求められる可能性も」という意見が。

やっぱりダメかと諦めようとしていましたが、なんと金額・自由度・軽さ・枯れないなど、ブーケの抱えるあらゆる問題をクリアする方法があったのです! それは、高級造花ブーケです。

【高級造花「アーティフィシャルフラワー」て知ってる?】

造花といってもただの造花ではなく「アーティフィシャルフラワー」のブーケです。

アーティフィシャルフラワーとは、普通の造花よりもクオリティが高い、まるで本物のお花みたいな「高級造花」のこと。高級造花といっても、生花でブーケを作るのに比べると、お値段を半額以下で抑えることが可能。

さらに、枯れない・軽い・生花より壊れにくいと良いことづくめで、海外挙式やウェディング写真の前撮りなどでも人気のアイテムだと知りました。

ところが、ネットでもいろんなブーケが販売されているのですが、私の求める「フルーツを扱うブーケ」は見当たらず……。

そこで、代官山にあるアーティフィシャルフラワー専門のアトリエ「フルール・エムイー代官山」で、オリジナルのブーケを作りに行くことにしました!

【映画に出てきそうな素敵な花屋さん】

事前に「リンゴの乗ったフルーツブーケを作りたい」と相談し、予約してからお店に到着。

すると、外観がまるで映画に出てくるヨーロッパの花屋のよう! 店内も、壁や天井などいたる所にお花が置いてあり、なんだか素敵な物語に迷いこんだような気分に。

それと同時に、店内にある花が全て造花なのが信じられず呆然……これが造花だと!? ものすごいクオリティの高さです。

【自分だけのオリジナルブーケを作るよ】

さっそくブーケ作りがスタート! 店長の石川さんと相談しながら店内にあるお花を選んで、花を摘むようにブーケを作っていきます。

今回は事前に「リンゴのブーケ」で相談していたので、小さな「姫リンゴ」の造花をメインに作成。さらにもう少しフルーツがほしいなぁと相談すると、ブルーベリーの造花をすすめてもらいました。

ここに赤や白などのお花を追加していき、プロのアドバイスを受けながらブーケ全体のバランスを考えていきます。

最初のうちは、「失敗したらどうしよう……」と緊張していたのですが、店長の石川さんの「リンゴのブーケが作りたいなんて相談は、お店をオープンしてから初めて。私も作るのが楽しみよ〜♪」という言葉と、ほんわかした雰囲気に癒やされ、徐々にアイディアが膨らんでいきます。

そして全体像が見えたら、長さがバラバラな造花の肢の長さを追加したり、造花の関節部分をグルーガンで補正したり、量を調整したり。

作っている途中、実家の父がケーキ屋であることを話すと「遠くからみるとケーキに見えるブーケにしたら?」とアドバイスをもらい、デザインを熟考していきます。

造花を束ね、解けないようにぐるっと結びあげていき、最後に自分好みのリボンを選んだら……

完成です!

理想を超えた美味しそうなブーケができました。こんな素敵なブーケに出会えるなんて、とっても感動。石川さんありがとうございます!

【ずーっと愛着が残る…!】

基本的に自分でブーケを作っていくので、グルーガンの塗り具合、リボンの結び具合など、いびつなところも多々あります。

だけど、それも全て思い出になるのが自分で作ったオリジナルのブーケゆえ。時間が経つにつれてどんどん愛着が湧いてくるのです。

周りからも好評でしたし、結婚式が終わった今も思い出深くて本当に作ってよかったなぁ〜としみじみ思います。

結婚式10日前というギリギリなタイミングで訪れたけど、本当に素敵な空間で愛おしい時間を過ごすことができました。絶対に、ひとりでは作れなかったと思う。

気になる金額はブーケとブートニア(花婿の襟につける花)を含め、約13000円でした。ブーケ迷子の花嫁さんはぜひぜひチェックしてみてくださいませ。そして訪れる際は予約とご相談を忘れずに!

取材協力:フルール・エムイー代官山
撮影・執筆=百村モモ (c)Pouch

▼父の作ったウエディングケーキとブーケ

▼お店に訪れるお客さんのブーケは公式インスタグラムにどんどん上がっています〜! 参考にしてね!