私たちがふだん何を食べるかは、自身の身体や心を作るうえでとても大切なこと。成長期の子どもたちにとってはなおさらではないでしょうか。

それがわかりやすく、そしてアートとして伝わってくるのが、フォトグラファーのグレッグ・シーガル(Gregg Segal)さんが撮影した写真の数々。

彼は世界中のさまざまな国を旅して回り、その国の子どもたちが1週間のうちにどのようなものを食べているかを一枚の写真に収める「Daily Bread」というプロジェクトをおこない、一冊の本として出版しました。

写真を見てみると、当然のことながら国ごとに違いがあって興味深い! 彼はなぜ、このような活動をしようと思ったんでしょうか?

【自分でつかまえた魚を食べる少女】

たとえばブラジルのアマゾン盆地に住む部族の少女・カワカニちゃんの写真。美しい民族衣装を身につけた彼女の周りには、ジャガイモのような根菜を粉にして作ったパンや、彼女が川でつかまえた新鮮な魚、バナナなどの果物が置かれています。

【カラフルでイタリアらしさ満点の食生活】

いっぽう、南イタリアにあるシチリア島出身というアメリアちゃん。彼女の1週間の食べ物はイタリアらしく、インゲンやズッキーニの緑、チェリートマトやスイカの赤、ピーマンの黄色などなどとってもカラフルです。

【世界の子どもたちの食事事情が見えてくる!】

ほかにもアメリカ、ドイツ、インド、セネガルなどさまざまな国をおとずれて撮影をしたグレッグ氏。彼が一冊にまとめた写真集「Daily Bread」を開けば世界の子どもたちの食事事情がひと目でわかります。

それにしても、なぜグレッグ氏はこのプロジェクトで子どもたちに焦点をあてたのでしょう? その理由について、彼は「若いころに形成された食生活は一生影響をおよぼすし、糖尿病や心臓病といった慢性的な健康問題につながるからだ」と自身のウェブサイトで語っています。

本に掲載されている写真の一部はグレッグ氏のインスタグラムにもアップされているので、興味を持った方はぜひチェックしてみて。子どもたちの表情や着ているものも可愛らしく、食べ物も色彩豊かでとっても魅力的ですよ!

参照元:Instagram @greggsegalGregg Segal
執筆:鷺ノ宮やよい (c)Pouch