みなさんが “フランス” という国から、連想するものは? 美食にファッションに芸術……などでしょうか。

実際にフランスで暮らしてみると「え、そんなことするの!!」「マジですか!?」と、驚くことがいっぱい。日本では知ることのなかった事柄が、日常のあちこちに転がっています。それはもう、ネタの宝庫!

そんなわけで、南仏で暮らしている私が、日々の生活の中で感じるおもしろいことや意外な発見を、みなさんにもお伝えしていこうと思います♪

本日はフランスで生活して驚いた「節約のお話」です。

【安く買えたことを、とことんアピール!】

当地のイメージをぶち壊されたことのひとつが、「物をいかに安く買えたかアピール」をする人が多いこと。

「このピアス、マルシェで10ユーロだったの!」「Tシャツが5ユーロで買えた」などなど。いずれも、値段を言われなければ、全然安く見えないものばかりです。

言わなければ分からないのに、なんで安く買えた自慢をするの!?……と、何度思ったことでしょう。

もっとも、安く買えた自慢は庶民的なフランス人の話であって、資産のあるブルジョワジーの方々はきっと違うのでしょうが……。

【電気が安くなる時間帯に家事】

続いて、フランスでよく聞くのが「洗濯機をまわすなら、○時〜○時の間にね」「食洗機を使うのは、△時〜△時の間に」という会話。

つまり、家事をするならなるべく(といういうより極力!?)電力が安くなる時間帯にということ。電気料金は電力会社や料金プランによってはピークタイムの値段とオフピークタイムの値段が違うことがあるんですよね。

かつてホームステイしたお宅のマダムにこのように言われて、カルチャーショックを受けたものの、フランス人と結婚後は、義母にも、そして夫にもこのように言われるので普通のことみたいです。トホホ……。

【トイレットペーパーを節約しろ!?】

そしてびっくりしたことが、もうひとつ。「トイレットペーパーの量をケチる」ことです。

フランスの家庭では温水洗浄便座が一般的ではないので、女性の我々はトイレットペーパーの使用量が増えるわけですが、それが夫婦喧嘩の原因に……!?

ある友人は、一緒に暮らしている彼から「君と暮らすようになってから、トイレットペーパーを買う頻度が増えた」と言われ、また私は夫から「トイレットペーパーの使用量を減らす」よう促されました。これはコロナウイルスの影響とかではなく、ずっと前からの話です。

このほか、暖房代の節約のためか、クリスマス休暇を過ごしたフランスの実家と親戚宅が寒すぎて、風邪をひいてしまったことも……。

フランス人はケチなのか、それとも節約上手なのか……? 

執筆:sweetsholic (c)Pouch
Photo:(c)Pouch