2021年3月19日にTBS系で放送された『俺の家の話』第9話。

前回第8話でバラバラになってしまった観山家でしたが、なんと第9話では、じゅじゅ(西田敏行さん)が危篤状態に陥ってしまいます。

そんなシリアス展開でも、しっかり「笑い」をブッこみ、最後には「大号泣」させてくれたところはさすが!

最終回を目前に控えたいま、長瀬智也×宮藤官九郎ドラマの集大成ともいうべき作品だと、改めて実感しました……!

【第9話あらすじ】

妹と弟たちは家を去り、じゅじゅはグループホームへ。

1人残された寿一(長瀬智也さん)は恋人・さくら(戸田恵梨香さん)と生活を共にしますが、頭の中はプロレスと能でいっぱい! そのせいで、さくらとの関係が全く進展しません。

そんな中、じゅじゅがプチ家出をして観山家へ……

グループホームへ連れ戻そうとした瞬間、脳梗塞を発症していることが判明するのです。

【シリアス場面でまさかの「大喜利」】

危篤となったじゅじゅの元に集まった観山家の面々。意識を取り戻してもらおうと、家族が順番に声かけしていくのですが……

孫・大州(道枝駿佑さん)の

「卒業したら錦糸町のガールズバー連れてってくれるって約束したじゃん」

という声かけを皮切りに、なぜか「声かけ大喜利」へと突入!

「全国のガールズバーからTikTokで応援メッセージが届いてます!」
「私こう見えて、暴走族の総長だったんです!」

といった声かけで心拍数を上げ、踊介(永山絢斗さん)が舞う能を想像して心拍数を下げるシーンでは吹き出してしまいました。

こんなシリアスな場面で、まさか笑ってしまうとは思わなかったわ……!

【笑って泣いて忙しいっ(涙)!】

しかし「笑い」はここまで。

寿一が、父のために「スーパー世阿弥マシン」になって登場。「肝っ玉!しこったま!さんたまー!」と声かけするシーンは、涙なくしては観られませんでした。

じゅじゅが反応を見せたことを機に、やがて大合唱になってゆくシーンも感動的で、気がつけば大号泣。

いやもうホント、こういう笑いと涙の緩急のつけ方、天才すぎますって。これぞクドカンの真骨頂! 思い出してまたホロリと涙がでてしまいます。

【「離見の見」は長瀬さんへのメッセージ?】

ネットで注目されていたのは、世阿弥の言葉「離見の見」。演者が「自分」を離れ、「観客」の立場で自分の姿を見ることを差す言葉です。

「離見の見」を表現するべく描かれたのは、寿一を見つめる、もうひとりの寿一のシーン。

この場面については、

「お能以外でも、大切な姿勢な気がする」
「結局は相反するものでありながら2つで1つ」

と様々な意見が飛び交ったいっぽう「表舞台を去る長瀬さん自身を表しているのでは?」という声も見られました。

現在の長瀬さんを見つめる、未来の長瀬さん……そんな視点で場面を見返すと、胸にこみあげてくるものがあります。

さて、次回はいよいよ最終回

物語がどんな結末を迎えるのか、一緒に見守りましょう……!

参照元:TBSテレビTwitter @oreie2021Twitter検索 #俺の家の話 離見の見
執筆:田端あんじ (c)Pouch

▼役者・長瀬智也をもっともーっと見たいよおおおおおお(涙)
https://twitter.com/oreie2021/status/1372909136287989771