2022年3月1日、水際対策の緩和により日本入国へのハードルが下がりました。

というのも、指定の国・地域以外からの帰国で、ワクチン3回接種済みならば帰国後の隔離免除、公共交通機関を使って帰宅が可能に!

そして長時間待つのは覚悟と言われていた日本入国も、どうやら「ファストトラック」の導入によってスムーズになる……らしい。

でも実際のところはどうなの? 海外在住の私が気になるコロナ禍での日本入国前の準備から帰国までの流れを時系列でご紹介していきます!

【入国前の不安が軽減】

「ファストトラック」とは、日本に入国する前にアプリ上で検疫手続きの一部を事前に済ませることができるサービス。2022年4月現在では、成田国際空港、羽田空港、関西国際空港など、5カ所で利用が可能です。

事前に書類を確認&審査してくれるので、「書類に不備があって入国できなかったらどうしよう…」と、フライト中に気を揉むことがないだけでもメチャうれしい……!

【事前準備】

私は現在の拠点・スペインを出国する2日前に、登録に必要なアプリ『MySOS』を専用のURLからスマホにダウンロードしました。アプリを開いたら「質問票」「誓約書」「ワクチン接種証明書」「出国前72時間以内の検査証明書」を登録していくだけ!

1度に全て登録しなくてもOKで、都度登録内容を保存出来ました。

注意すべきなのは、ワクチン証明書、PCRの検査結果は共にPDF不可

あらかじめ印刷してMYSOSから写真を撮るか、画像としてスマホに保存しておくとスムーズに登録が出来ると思いました。

私の場合は約6時間で審査が終了し、アプリからお知らせが届きました。

審査中の黄色から、緑の画面に変わると事前登録は完了!

【サクッとチェックインが終了】

今回利用した、スペイン・マドリードにあるバラハス空港には、出発の3時間前に到着

コロナ禍だしチェックインに時間が掛かることを覚悟で受付カウンターへ行くと、とんとん拍子に進み……なんと20分で終了!!

うれしい誤算ではあるけれど、早朝過ぎてお店も開いていないので暇を持て余すほど。海外旅行のチェックインに掛かる所要時間の読めなさは、コロナ禍で一層増した気がします。

【日本到着後はめちゃスムーズ】

話しには聞いていたのですが、日本に到着後、飛行機を降りてから検問場所へ向かうまでとにかく歩く。

乗り継ぎを含め、19時間のフライトのあとに、手荷物を持って歩くのはなかなかしんどかった……!

早歩きで10分ほど行くと、検疫所へ到着。緑色の画面になっているスマホを持っている方が目立ったので、ファストトラックを利用している人は多い印象でした。

アプリから提出した書類を確認するのに10分で、係の方いわく「書類原本はアプリに登録されているので不要です」とのこと。

念のために全てを印刷してきたのですが、本当に最後まで原本を出すことはありませんでした。

1番時間が掛かったのは検査結果待ちで50分ほど。スタッフの方がキビキビと対応されていて、一連の流れを通して「スムーズ!」というのが正直な感想です。

【気になる所要時間は…?】

私が日本へ到着し、全ての検疫が終わるまでに掛かった時間は、1時間20分!

2021年末に帰国した友人たちは、平均して2〜3時間掛かったと聞いていたので、ファストトラックはかなりの時間短縮になるみたい。

陰性結果を手にしたとき、スペインの空港からずっと感じていたの緊張感がフッと解ける気がしました。

今回は検疫をスムーズに終えることが出来ましたが、込み合う日時によって所要時間が違ってくるのかもしれません。

少しずつ水際対策も緩和されて、早く元の日本に戻る日が待ち遠しいものです。

※2022年4月現在の情報です。

参考リンク:ファストトラック
撮影・執筆:香月実穂
Photo:(c)Pouch