皆さんは東京・北千住の街で親しまれていた「大橋眼科」をご存じでしょうか。

SNSでもたびたび話題を集めてきたアンティーク洋館ですが、残念ながらマンション建設のために取り壊されることが決定しています。

そんな中、「大橋眼科を北千住のランドマークとしてなんとか遺したい!」との思いからスタートしたのが、移築再建のためのクラウドファンディング

目標金額はなんと1億2000万円。このプロジェクトのゆくえ、いったいどうなるんでしょう……!?

【移築プロジェクトのきっかけ】

1917年に竣工した初代・大橋眼科。その後、老朽化で1980年代に再建されましたが、その際は昭和通りに立っていたガス灯や浅草の映画館にあったレリーフなど当時のオーナーが収集したアンティークパーツが随所に組み込まれました。

2021年春までは実際に眼科として使用されていたものの、2021年秋に隣地でマンション建設の計画が立てられ、同眼科の敷地も計画地の一部になったことから、2022年夏に取り壊しが決定しました。

すると、この情報をSNSで知って集結したのが、地元企業の社長をはじめ、千住の街づくりに熱心な建築士や大工職人、ライターたち。「大橋眼科を千住に残すためには移築しかない」との思いから、大橋眼科移築再建プロジェクト実行委員会が立ち上がったのだとか!

【カフェやショップになるかも…!?】

今回のプロジェクトでは、失われた設計図の代わりに新たな設計図を作り、千住圏内に三代目大橋眼科として再建する予定。

貴重な部材はできるだけ取り外して保管すること、壁などは移築できないため復元建築時に再建することなども計画に含まれています。

これまで以上に多くの人々から親しんでもらえるように、洋菓子が食べられるカフェやスイーツのお土産が買える施設にするといった案も構想中だそうですよ!

三角屋根のレトロ洋館でいただく紅茶やケーキ……想像するだけで胸がときめいちゃいますね♪

【1億2000万円の資金を募集中!】

このプロジェクトはクラウドファンディングサイト「READYFOR」で2022年11月12日23時まで実施中。

同サイトには、

「千住に生まれ育ちました。大橋眼科のない千住なんて考えられません。移築を応援いたします。」
「心ばかりの金額ですが参加させて頂きます。あの素晴らしい建物をぜひ残してほしいです……!」

といった応援コメントが続々と寄せられています。大橋眼科にまつわる思い出話を記している人もいて、この建物が千住の街でいかに愛されていたかがうかがえます。

支援金額は1口1000円から100万円まで9コース(システム利用料別途)。リターンには大橋眼科オリジナル絵葉書やマグカップなどが用意されているほか、移築再建される大橋眼科の内部に支援した人の名前が掲示されるそう(希望制)。

1億2000万円という目標金額を達成できるのか、無事に移築再建できるのかなど含め、ここからちょっとしたドラマが生まれるかもしれません。興味を持った方、支援したい方は、参照元からより詳しくご覧くださいね!

参照元:プレスリリースREADYFOR
執筆:鷺ノ宮やよい (c)Pouch