
『グランド・ブダペスト・ホテル』などを代表作にもつウェス・アンダーソン監督。
その作品世界を切り取ったかのような展覧会『ウェス・アンダーソンすぎる風景展 あなたのまわりは旅のヒントにあふれている(以下、ウェス・アンダーソンすぎる風景展)』が日本初上陸しました。
トレンド発信地の韓国・ソウルでバズりまくったという本展。先日、私も足を運んできましたが……「こりゃバズるわ」と納得しちゃいました。
世界旅行している気分になれるのでGWのお出かけにもオススメですよっ♪
【どんな展覧会なの?】
東京・天王洲 寺田倉庫G1ビルで開催中の『ウェス・アンダーソンすぎる風景展』。
世界の実在する風景から、ウェス・アンダーソン作品に出てきそうな場所を撮影し投稿するインスタ発のコミュニティ「AWA(Accidentally Wes Anderson)」から生まれた展覧会です。
会場には、「駅」「乗り物」「ホテル」など旅に関する10のキーワードに基づいた約300点もの写真を展示。
ウェス・アンダーソン監督作品ならではの、シンメトリーにパステルカラー、デコラティブな装飾にどこかノスタルジーな雰囲気といった要素のいくつかを満たした作品が並びます。
【足を運んでみてわかった5つの魅力】
■その1:すべての写真がウェス・アンダーソンすぎる
当たり前なのですが、展示されているすべての作品がウェス・アンダーソンの映画で使われていなかったっけ? と錯覚するような風景!
本展のポスタービジュアルにも採用されたスイス・フルカ峠のホテル・ベルヴェデーレを筆頭に、世界中の建物や交通機関が被写体になっているのですが、「よくぞ見つけましたね…!」と唸りたくなるほど映画の世界そのまんま。壁が欠けたりと、やや不完全な部分すら、ウェス・アンダーソンっぽいんです。
ミルキーなパステルカラーで埋め尽くされた写真は、いずれもインテリアとして欲しくなってくる可愛さ。ハァ〜、できることなら全部持ち帰りたいッ!
■その2:テンション上げ! 映える空間演出&アミューズメント感
写真作品だけでなく、空間もウェス・アンダーソンの世界。入口には、「AWA」の人気作品がでかでかと展示されており、さっそくテンションがブチ上がってしまいました。
さらに会場内へ足を踏み入れると、10つのエリアすべてにテーマカラーがあることに気がつきます。ウェス・アンダーソン作品を彷彿とさせるピンク、イエロー、ミントブルー……まるで映画の中に迷い込んだかのよう!
また会場内には、電車に乗っているかのような体験ができる「流れる風景」やプール施設のような空間、『グランド・ブダペスト・ホテル』のホテルみたいなインテリアも。登場人物になりきれるところも、本展の魅力といえるかも。
■その3:世界中を旅しているみたい
本展には、アメリカ、イギリス、オーストリアにニュージーランド。イタリア、フランス、アイスランド、ロシアに北朝鮮、さらにはアフリカ大陸のすぐ西の大西洋上にあるカーボベルデ領のサル島など、世界中で撮影された写真が集結しています。
ひとつひとつに、なんともいえない情緒がある上に、「車窓から眺める風景」くらい近しい印象を覚えます。
「きっとこの場所には冷たい風が吹いているんだろうな」とか、「こんな香りがするんじゃないかな」と想像がどんどん膨らんでいって、気がつけば世界旅行しているかのような気分に……!
■その4:見慣れた風景の見方が変わる
実は本展には、日本で撮影された写真もいくつか展示されています。
三重県・ナガシマスパーランドのジェットコースターに、京都・嵐山モンキーパーク、さらには「新幹線」の写真もある〜!
しかし、「ウェス・アンダーソンな世界」として展示されているため、一見するだけでは気がつかない人も多そう。新幹線の写真も、初めて見たときは「これって…まさか新幹線!?」と2度見してしまったほどです。
見慣れた風景も、視点を変えれば印象が変わるーーー。周りを見渡すだけで、思ってもみない風景に出会えるかもしれないと気づかせてもらえた気がしました。
■その5:なんと写真撮影&動画撮影OKです
本展では写真撮影&動画撮影OK! 作品も会場もバンバン撮りまくれるし、その場でセルフィーもできちゃうんです。
会場内すべてが「映えるスポット」なので、最高の1枚が生まれること間違いなし。ウェス・アンダーソンの世界に溶け込む自分を演出できますよ〜。
鑑賞するだけでなく撮影もできる展覧会はそうそうありません。傑作を撮影してSNSでシェアしちゃいましょ♪
【行きも帰りも楽しいです】
写真展でありながら、体験型展示でもあり、映えスポットでもあるーーー。これだけの条件を満たしているのですから、そりゃ韓国・ソウルでもバズるわ!(なんと25万人動員してます)
『ウェス・アンダーソンすぎる展覧会』は2023年4月5日から5月26日まで開催されています。一般料金の前売り券は1800円、当日券は2000円です。
ちなみに、会場がある天王洲は “アートの街” 。駅からの道中にもさまざまなアートが隠れているので、行き帰りも楽しめますよ〜!
参照元:ウェス・アンダーソンすぎる展覧会
執筆・撮影:田端あんじ (c)Pouch
田端あんじ














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