突然ですが、私はパンが好きです。特に食パンが好き。
しかしですね、我が家にはトースターがありません。以前は持っていたのですが壊れてしまって、それ以来トーストはいつもフライパンで焼いてます。
そんな私に編集部からタレコミが。なんと、パン専用焼き網なるものがあるらしい。何やらポルトガル発祥だとか? 学生はみんなこれでパン焼いてるとかなんとか……ほんまかいな。
なんだか良くわからないけれど、買ってみました。さあ、パン専用焼き網の実力、見せてもらおうじゃないの。
【これがパン専用焼き網だ】
楽天市場で私が購入したのは「ギマランイスイホーザ ポルトガル伝統パン焼きトースター」。参考までに、価格は1012円でした。
さて、「ギマランイス・イ・ホーザ」はポルトガルの金物キッチン雑貨メーカーだそうで、25年以上前からある人気商品なんだそう。
しっかりポルトガル製と書いてあります。
袋から出してみると、とっても軽くてシンプル〜な器具。
底面にも小さな穴が空いています。
熱が伝わりすぎるのを和らげるために厚みがあるんでしょうか?こういう形の、ガスコンロで作れる市販のポップコーンありますね。
【使えないコンロがある点に注意】
というわけで、実際にこれでパンを焼いてみようと思うのですが……その前に外袋の裏面を見て気になったことがいくつか。
それは重量センサーや温度センサー、自動消火機能などがついたガスコンロでは使えないということ。ちなみにカセットコンロでの使用も✗。
器具じたいが軽くて熱伝導もめちゃくちゃ良さそうなので、これは納得。
うちのコンロはまさに温度センサーつきなのですが、オフにすることもできる機種なので、とりあえず使ってみます。
【仕上がりを比較してみた】
せっかくなので、いつも使っているフライパンとパン専用焼き網で仕上がりを比べてみることにしました。
焼き始めてすぐに明確な違いが判明。フライパンで焼くほうが明らかに焼き目がつくのが早いです。
フライパンの位置が変わっているのは温度センサーが反応して弱火になっちゃうからなんですが……これ、しっかりした火力で焼けたらまた違うんだろうな。
しばらく焼いて、ついた焼き目の違いはこのくらい。ちなみに焼き時間は、パン専用焼き網のほうが長くかかりました。
パン専用焼き網で焼いたほうは、端はカリカリなのに、中央にはうっすらと焼き目がついた程度。
センサーが反応するのでずっとフライパンを動かしたり、火加減を調節したりとお世話をしなければならず、正直フライパンで焼くほうがラクだし早かったかな……。
【ふっくら加減に違いが!】
そうは言っても気になるのは味よね?ってことで、食べ比べてみます。
まずはパン専用焼き網のほうをかじってみると、なんだかいつもよりサクフワッとしているような?
フライパンで焼いたものもかじってみましたが、ふんわり加減がぜんぜん違う。断面を見比べてみても、その差は歴然としていました。
パン専用焼き網で焼いたトーストのほうが空気の層が残っていて、厚みがありふっくらしていたんです。
おおお、これはすごい。これだけ違いが出るなら、多少手間かかってもパン専用焼き網で焼く意味が出てくるじゃーん!
こんなにふんわりした食感が残るなら、厚切り食パンを焼いてみたい!と思い立ち、後日、別の食パンを自分で極厚に切って焼いてみました。
ちぎってみると……これこれ、このふんわり加減よ〜!!!!
パンのキメの細やかさを残しつつ、外はサクッと、中はふんわりと焼き上がっていて、サイコーにおいしい。皆さん、パン専用焼き網は厚切りトーストのために使ってくださーい!
【ぶっちゃけ “ 買い ” なのか】
というわけで、これだけ厚切りトーストがおいしく焼き上がるなら、多少手間がかかっても十分使う価値がある!と思ったパン専用焼き網。
焼き加減を自分で調整するアナログさも体験として面白いので、そういうことを面倒だと感じない人なら、むしろパン食の楽しみを増やしてくれる調理器具だと思いました。
ただこちらの商品、やはり「パン専用焼き網」。というのも外袋に記載されていた注意書きで気になっていたもうひとつの点が……「使用後、水洗いすると表面にサビが出ます」ということ。
つまり、バターを塗った状態で焼いたり、フレンチトーストを作ったり、ほかの食品を載せて焼いたりという使い方はまったく想定されていないんですね。
裏を返せば、使用後のお手入れは乾いたふきんなどで軽く拭く程度で良いということ。メンテナンスに手がかからないのはラクといえばラクなんですが。
これをメリットととらえるかデメリットととらえるかは、人によるな〜と感じました。ちなみに、私はこれを購入してからトーストを食べる頻度がめちゃくちゃ上がったことをお伝えしておきます☆
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