暑い季節は、どうしても汗のにおいが気になりますよね。でも……汗自体は実は「無臭」ってこと、ご存じでしたか?
化粧品メーカーのマンダムによると、汗や皮脂そのものは無臭だけれど、ある条件が加わることでにおい物質が発生するんだとか。
においの原因は、そして本当に効果的な汗・におい対策とはなんなのか。汗にまつわるエトセトラを細かく紐解いていきましょう!
【においの原因】
汗やにおいについて長年研究しているマンダムによると、私たちの体から出る汗には3つのタイプがあるのだそう。
・体温上昇時に気化熱を利用して体温を調整する「温熱性発汗」
・ストレス(緊張や興奮)を感じた時に出る「精神性発汗」
・辛いものを食べた時などに出る「味覚性発汗」
そして、汗を出す「汗腺」には、全身に分布する「エクリン汗腺」と、わきの下や陰部など体のごく一部に分布する「アポクリン汗腺」の2種類があるといいます。
においの原因となるのは、汗×皮脂×皮膚の常在細菌の3つ。汗や皮脂そのものは無臭ですが、皮膚上で汗と皮脂が混ざり合い酸化したり、細菌が代謝したりすることによって、におい物質が発生するんですって!
【においの種類】
汗のにおいには3種類あり、それぞれ年代によって強さのピークが異なるみたい。
・汗臭(ワキ臭):新陳代謝が活発な10代半ば〜20代半ばに強く感じる
・ミドル脂臭:30代半ば〜50代半ばのミドル男性で最も強くなる
・加齢臭:50代半ば以降から本格的に発生すると言われている
また、体臭はさまざまな部位から発生しており、体の部位によってにおいの種類も異なるんだとか。
たとえばワキの場合、一般的にはお酢やスパイスのようなにおいがするといわれていますが、日本人男性だけでも、
①ミルクのようなにおい
②酸っぱいにおい
③カレーやスパイスのにおい
④カビのにおい
⑤蒸し肉のにおい
⑥生乾き臭
⑦鉄のようなにおい
と7タイプのワキ臭が存在してるらしいんです……! このうち最も多いのは①②③で、日本人男性の約8割がこの3タイプのいずれかのにおいを持っているといいます。
【おすすめの汗・におい対策】
においの原因や種類はわかったけれど、できることならにおわせたくないもの。というわけで、汗のプロフェッショナルたちに「おすすめの汗・におい対策」を聞いてみました!
■その①汗臭対策:デオドラント剤は汗をかく前に使う
デオドラント剤を使用するタイミングは「汗をかく前」です。おすすめの使用方法はこちら!
朝:<ワキ>密着度の高いスティックタイプやロールオンタイプ / <全身>ウォータータイプやスプレータイプ
昼:汗拭きシートで殺菌→好きなタイプのデオドラント剤を使用
夜:入浴後に汗が気になる場合はウォータータイプやスプレータイプで予防
■その②ミドル脂臭対策:シャンプーで「ねっとり頭皮脂」をしっかり落とす
しっかりシャンプーで汚れを落とすことが、「後頭部から首の後ろ」のにおい対策になります。シャンプーの泡立ち加減が頭の汚れ具合を見るポイントにもなるため、泡立ちが悪い場合は2度洗いするといいでしょう。
■その③加齢臭対策:皮脂が酸化する前に対処をする
「加齢臭」は皮脂成分が酸化されることで発生します。消臭成分を配合、または防臭効果のあるボディシャンプーを使ったり、ボディペーパーで皮脂をこまめに拭き取ったりすると◎。
いずれも基本的なことではありますが、確実に「におう」リスクは減らせそう! においが気になる……という方は、さっそく今日からできること、はじめましょ!
参照元:マンダム
執筆:田端あんじ (c)Pouch
コメントをどうぞ