街全体をフル活用して開催されている2024年パリオリンピック。いよいよ終盤に差しかかってまいりましたが、オリンピックを通してパリの魅力を再発見した人もいるのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、そんなパリを舞台にした恋愛×お仕事ドラマです。大人気シリーズ『セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)』を手がけたダーレン・スター×パトリシア・フィールドによる、ベタだけどハマる王道ラブコメの魅力をお届け!!

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflixシリーズ『エミリー、パリへ行く』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!

【あらすじ】

アメリカ・シカゴのマーケティング会社で働いていたエミリーは、妊娠が発覚した上司の代わりにフランス・パリへ行くことに。

憧れの海外勤務に胸を躍らせていたエミリーでしたが、いざ着いてみると、会社では全然歓迎してもらえない! フランス語が話せないことも相まって、上司や同僚に煙たがられてしまいます。

仕事だけでなく、恋愛も前途多難で、遠距離恋愛が理由で彼氏に別れを切り出されてしまう始末。

だけどエミリーは全然へこたれません! 持ち前のポジティブマインド&優れた発想力をいかして、実力で見返すことに成功。おまけに気になる男性もできたようで……?

【ココが見どころ!】

<その1:仕事に対する前向きさを見ていると元気になれる!>

生粋のシカゴ娘で海外経験もないエミリー。

そんな状態で異国でひとりぼっちになるなんて、かなり心細いと思うのですが、エミリーは弱気になるどころか仕事も恋も攻めまくり! おまけに友だちもすぐできちゃう! フランス語が話せなくても、パリ流の仕事術になじめなくても、自分なりのやり方でガンガン道を切り拓いていくのです。

エミリーという人物がそもそも有能なのですが、いつでも前向きだからこそ、逆境でもへこたれない強さを保ち続けられるのでしょう。そして、そんな彼女を見ていると、キラキラと明るい気持ちになれるのです。

<その2:イライラするけど共感もしちゃう>

エミリーは有能です。だけど、仕事も恋もどっちつかずのところがあるといいますか、手厳しく言っちゃうと「八方美人」なところがあるんですよ(笑)。

どちらにもいい顔がしたくて、パリの上司 vs シカゴ時代の上司のあいだで右往左往したり。ご近所さんのイケメンシェフ(※ただし彼女あり)vs 新たなイケメンのあいだで揺れまくったり。そのたびに誰かが傷ついて、エミリー自身もトラブルに巻き込まれてしまう……。

そんなエミリーを見ていると「ハッキリしなさいよ!」と思ういっぽう、自分だったらハッキリ決断できるのだろうかと自問自答してしまうわけです。こういう人間味あふれる部分が垣間見えるからこそ、ますますストーリーにハマっちゃうのかも。

<その3:パリの街並みをとことん堪能できる>

本作には、美しいパリの街並みがじゃんじゃん出てきます。パリという街自体がそもそも美しいのですが、オリンピックシーズンだからこそ、なおのこと魅力的に見えちゃう!!

たとえば、エミリーが暮らすアパートは開会式に登場したセーヌ川沿いだし、聖火リレーのコースにもなったリュクサンブール公園でジョギングするシーンも出てきます。

美術館や映画館、街角のカフェなど、なんてことのない日常の風景すらも映えまくり。「ここ、オリンピック会場になったところじゃない?」なーんて楽しみ方ができるのも、今の時期ならではといえましょう。

【この夏には新シーズンもはじまるよ♪】

1話あたり約30分×全30話・3シーズンで構成されている本作。

個性豊かな登場人物たちのやり取り、ツッコミどころ満載の「パリあるある」、『SATC』にも負けないハイセンスなファッションなど、見どころをあげればキリがないですし、大人の女性の描き方もクール(エミリーの上司・シルヴィーが最高にかっこいい)。新しい人生に踏み出すことを迷っている人にとっては背中を押してくれる作品でもあると思います。

2024年8月15日からは待望の新シーズンがスタートします。前作となるシーズン3は衝撃的な結末で幕を閉じたので、どんな展開が待っているのか楽しみで仕方ないわ……!!

■今回ご紹介した作品

Netflixシリーズ『エミリー、パリへ行く
シーズン1〜シーズン3までNetflixで独占配信中
2024年8月15日16時からシーズン4 Episode 1 – 5、9月12日16時からEpisode 6 – 10を独占配信

※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:STEPHANIE BRANCHU、MARIE ETCHEGOYEN © 2022 Netflix, Inc.