ここ数年で「タイパ(=タイムパフォーマンス)」という表現がさかんに聞こえるようになりました。

タイパとは、費やした時間に対して得られる効果や満足度のこと。そして現在では、年末の一大行事「大掃除」にもタイパを求める声が増えているのだとか……!!

ある調査によると、大掃除に費やす時間が「1日以内」を回答した人は約7割にもおよびました。専門家が伝授する「簡単・時短お掃除術」を参考に、ちゃちゃっと大掃除しちゃいましょう。

【「大掃除で面倒・厄介な場所」ランキング】

今や大掃除も「時短」の時代。エリエールが757名を対象におこなった大掃除に費やす時間に関する調査では、66.2%の人が「1日以内」と回答していたいっぽう、31.3%の人が「3時間以内」(!)と回答していました。

ムダな時間と労力を省く「知的家事」を考案した知的家事プロデューサー・本間朝子さんによると、年末の大掃除では、大変なところから順番に掃除をすることがポイントなのだそう。

調査で明らかになった「大掃除で面倒・厄介な場所」ランキングを参考に、本間さん流のお掃除術を学んでいきましょうか。

■「大掃除で面倒・厄介な場所」ランキングTOP3&お掃除アドバイス

3位:浴室
しつこいカビ汚れや、普段⾒落としがちな浴室の天井など、こまかな汚れが気になる浴室。1年間の汚れを一掃しちゃいましょ~!

白く浮き出た汚れ(石鹸カス)を落とすには、クエン酸スプレーを吹きかけて20分ほど置いてからスポンジで擦ればOK。カビ掃除の場合は、カビ取り剤を吹きかけてキッチンペーパーなどで5分ほど密着させると効果的です。

2位:窓ガラス・網⼾・サッシ
窓の周辺を掃除する場合は、汚れがひどい網戸→窓ガラス→サッシの順番でお掃除をするのがおすすめなのだとか。

網戸は、フロアワイパーを短くして床拭き用のウエットシートをセットし、汚れの少ない部屋の中側から拭き掃除。窓ガラスは、外側→中側の順番でおこない、濡れているマイクロファイバークロスでコの字型に窓ガラスを拭いたあと、すぐに乾いたマイクロファイバークロスで同じように拭き上げましょう。

サッシを掃除するときは、ブラシや割り箸に床拭き用のウエットシートを巻き付けて拭くと◎。

1位:キッチン
換気扇やコンロなどの油汚れ、シンクや排水溝などの水回りなど、気になる場所が多いキッチン。次の方法で頑固な汚れとおさらばしちゃいましょう!

<換気扇やコンロなどの油汚れ・焦げ汚れ>
・取り外せるパーツは50℃のお湯と酸素系漂白剤で浸け置き
→ゴミ袋などにお湯をためて酸素系の漂白剤を入れて15〜20分程度放置したら洗い流す

・取り外せない場所はキッチンペーパーなどで湿布
→アルカリ性洗剤を吹きかけてキッチンペーパーなどで湿布して5分ほどおき、ペーパーごと拭き取る
→湿布が難しい場合はキッチン用のお掃除シートを活用しましょう

・焦げつきは丸めたラップで擦る
→焦げついた場所にクリームクレンザーを垂らして、くしゃくしゃに丸めたラップでくるくると擦ると焦げを落とすことができる

<シンクや排水口などの水回り>
水垢には湿布法
→水200ccに小さじ1杯のクエン酸粉末を溶かしたクエン酸スプレーを吹きかけ、キッチンペーパーなどで湿布し、その上からもう一度スプレーをして10分ほど置いてから擦る

ぬめり汚れは浸け置き
→細かいパーツをビニール袋に入れ、塩素系の漂白剤を吹きかけて5分ほど密着させて浸け置き

本間さんいわく、大掃除するときはあらかじめ重点的にお掃除したい場所を決めておくといい、とのこと。たとえ大掃除が終わらなかったとしても、大変なところの掃除さえ終えていれば、残りは日常のお掃除でもカバーできますよ~!

【プロからのアドバイス】

本間さんによる「時短大掃除のポイント」は次の2つ!

①大掃除は家族でおこなうチーム戦! ゲーム感覚で楽しんじゃおう
②決めた時間内に終わらせる「ほどほど掃除」でOK! ある程度汚れを落とせば日ごろのお掃除でカバーできる

また、大掃除するなら「冬の晴れた日」がベター。カラッとしていて水気が飛びやすいので、浴室や洗面などの水回り、フローリングなどの水拭き、クローゼットや靴箱などの収納スペースの拭き掃除などに最適です。

逆に、曇りや雨の日はホコリが立ちづらいので玄関や床の掃き掃除がおすすめなのだとか。また、窓掃除は、曇りの日の方が水気が乾きにくく拭き跡が残りづらいそうです。ぜひ参考にしてみて♪

参照元:エリエール、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch