2026年度より、高校授業料無償化の拡充が進むと言われていますが、お子さんを持つ皆さんはどのぐらい詳しくご存じですか?

ある調査によると、「詳しくは知らない」と答えた保護者が70%以上にのぼったそうなんです!

そこで今回は全国に先駆けて高校授業料無償化を実施している東京都で高校生の子どもを育てている私が、実感していることや注意したい点などについてお伝えできればと思います。

【高校授業料無償化とは?】

先日、学習塾を運営するスプリックスが発表したのは、小・中学生の子どもを持つ保護者を対象に実施した「高等学校等就学支援金制度(以下、高校授業料無償化)に伴う進学意識調査」の結果。

それによると、高校授業料無償化について保護者の74.4%が「詳細は知らない」と回答したそう。当事者である保護者に対し、正確な情報が浸透していないことが浮き彫りとなりました。

そもそも、高校授業料無償化とは、国が高校の授業料を支援し家庭の教育費負担を軽減する制度のこと。

しかも、2026年度からは所得制限が実質的に撤廃され、私立高校・公立高校にかかわらずすべての世帯が実質授業料無償化となる予定です。

現在、国公立高校一択で考えている家庭も、高校授業料無償化に対する正しい情報を得られれば、選択肢が広がることもあるかもしれません。

実際、今回のアンケートでは、当初「国公立高校」を志望していた保護者に対し、高校授業料無償化の具体的な説明を行ったところ、45.5%と半数近くが「私立高校も選択肢に入れたい」と意識を変化させたとの結果が出ています。

【授業料無償で注意すべき点】

私立高校を視野に入れる理由は、「授業料負担が軽くなるから」以外にも何かあるのでしょうか?

アンケート結果によると、「学習・教育内容が適しているから」「進学実績を重視したいから」などの理由があがっています。「授業料無償で私立高校特有の手厚い教育環境を受けられる」という点に期待している保護者が多いようです。

ちなみに、調べてみたところ、全国の私立高校(全日制)の授業料の年額は平均で50万円弱程度のよう。これが無償になるというのは本当に大きいですよね。実は、我が家もありがたくその恩恵を授かっています。

ただし、あらかじめ注意しておきたいポイントも……! 無償化はあくまでも授業料の話であって、「授業料以外の費用は対象外」ということ。入学金や施設維持費、修学旅行の積立金、寄付金などの額は公立高校に比べると段違いで高いところが多いです。

また、昨年の東京都に限って言うと、支援金がいつ振り込まれるかがわからなかったのが地味にストレスでした。入学時に年間の授業料を学校に振り込むものの、都から支援金が支給されたのはその年の冬。半年以上のタイムラグがあったので、お金の算段などが必要な家庭は注意しておく必要がありそうです。(※支援金は直接学校に振り込まれるケースもあります)

【理解を深めてベストな選択を!】

何はともあれ、この制度によって子どもたちの学校の選択肢が広がるかもしれないというのは嬉しいこと。高校授業料無償化に対する理解を深めて、子どもがベストな選択をできるようサポートしてあげたいですね!

「高校授業料が無償化になるなら、私立高校もありかな!」とお考えの方は、ぜひとも早い段階からさまざまな私立高校の比較検討を。入学金や施設維持費等、学校によってかなり金額が異なるため、あらかじめ学校のホームページや説明会などでチェックしておくことをおすすめします!

参照元:株式会社スプリックスプレスリリース
執筆:鷺ノ宮やよい
Photo:ぱくたそ