5月は運動会シーズン。ミドサー(30代半ば)のわたしが小学生のころは初夏ではなくに開催する小学校のほうが多かった印象。みなさんの子供のころはどうだったでしょうか?

さて、運動会といえば、誰がなんと言っても子どもが主役。しかしその一方で、「朝早~く起きてお弁当づくりをし、我先にと学校へ繰り出して場所取りに精を出す」……という、お父さんお母さんが “てんてこまいの忙しさ” となる日でもあります。

しかし最近、保護者の負担を軽減するよう、運動会を午前中のみの開催にする小学校が増えてきた模様。フジテレビ系番組『ワイドナショー』の2018年5月27日放送回でもこの件が取り上げられていて、話題となっていたようなんです。

【北海道で「時短運動会」が増えている!?】

たとえば北海道新聞のウェブサイトは、「札幌市内の小学校で運動会を午前中のみで終える学校が増えている」と報道。区によっては過半数の小学校が “午前のみ開催” に踏み切っていて、後に続く学校は数多いといいます。

“時短化” された運動会の主な目的は、事前の練習時間を減らすことで英語の授業時間の確保をすること。そして、昼食のお弁当を作らなければならない保護者の負担を減らすこと。

【愛知県の保護者からも「時短運動会」を熱望する声が】

前者はともかく後者の理由に関していえば、愛知県安城市のウェブサイトにも、市民から次のような意見が寄せられているんです。

「運動会当日は子ども達を学校へ送り出すだけでなく、早朝から弁当作り、場所取りなど親の負担が大きく、雨天中止の際にはそれを翌日も繰り返さねばなりません。共働きの夫婦、乳幼児のいる親、母子・父子家庭の場合、更に負担が増える事に配慮し、弁当の必要のない午前中だけの運動会を市内全ての小学校でお願い申し上げます」

この意見に対する市の回答を端的にまとめると、「実施している学校は少数だがある。しかし時間が変われば実施内容も変わるため統一は難しい」というものでした。

保護者の意見を読むかぎり悩みは切実ですし、お弁当を食べる時間がなくなれば、家庭の事情で寂しい思いをする子どもを救うことにつながるのかもしれません。

【ネットは賛否両論】

午前中のみの運動会については、ネット上でも賛否両論の意見が飛び交っています。

「親の都合で、そういうことをするのは違うと思います。第一に考えるのは子供のこと」
「いやいやお弁当は運動会の醍醐味じゃないですかぁあ〜〜 親が喜んで場所取りもするしお弁当も作りたいってば!」
「親もそうだけど学校が(先生が)大変なんだろうな、運動会って。準備もね」
「別に運動会自体を潰すわけじゃないんだから、短縮したっていいんじゃない? 共働きが多いこの時代に親が来られない子もそれなりの数いるんでは?」

時代が変わるごとにいろんなことが様変わりしていくけれど、運動会もそのひとつなのかも? さてみなさんは午前中のみの運動会について、どう考えるでしょうか。

参照元:安城市北海道新聞フジテレビTwitter 検索「運動会 午前」
執筆=田端あんじ / 画像=Pouch (c)Pouch