今夏は洋画・邦画ともにホラー映画が大充実。話題作が目白押しで、ホラー好きのひとりとしましては、楽しみすぎてうれしい悲鳴を上げています。

そのなかでもひときわ注目されているのがA24による禁断の儀式ホラー『ブリング・ハー・バック』です。なんとホラーの帝王として知られるスティーヴン・キングが「とてつもなく怖い映画だ」と絶賛しているのだとかッ!!

劇場公開日は2026年7月10日。ひと足お先に試写会で鑑賞してみたら……衝撃映像の連続だったのです。

【あらすじ】

父の急逝によって里親と暮らすことになった兄妹。兄のアンディは頼りになるけれど、心になにかトラウマを抱えている様子。いっぽう妹のパイパーは、目が不自由なため、兄なしでは生活できません。

里親となったローラはとても親切だったけれど、ローラの家にはいくつか奇妙なところがありました。

家の周りに点在する「円」のモチーフ、そしてローラと一緒に暮らしている謎の少年オリバー。オリバーは言葉を話さず、部屋から出られないよう閉じ込められていました。ローラは、なぜこんなことをするのか……。

【ローラが怖すぎる】

ローラを演じているのは、『シェイプ・オブ・ウォーター』『パディントン』シリーズなどに出演するサリー・ホーキンスさん。演技派として知られる彼女ですが、本作では背筋が凍るような怪演を見せています。

ローラは兄妹に対して親切に振る舞うけれど、注意深く観察すると、妹パイパーだけに愛情を注いでえこひいきしている。それどころか、兄アンディを貶めるようなことさえも───。

なにせアンディを貶める理由がわからないので、余計に怖い。それに、パイパーからアンディを引き離そうとしているようにも見えます。彼女の真の目的とは、いったいなに?

【オリバーが怖すぎる】

ローラも怖いけど、ローラの家で暮らす謎の少年オリバーも怖いんですよ。

どこを見つめているのかわからない空虚な瞳、不意に見せる奇行、暴力的な振る舞い。かわいい顔をしているけれど、不気味でもあり、邪悪でもあり、時々「人ではないなにか」のようにすら見えます。

オリバーはローラの実子ではなく、里子のようですが、それだけじゃあない「なにか」がある。やがてその正体が明らかになったとき、さまざまな感情がないまぜになり、戦慄することでしょう。

【衝撃映像の連続…耐性がない人は注意が必要かも】

ローラの家では不可思議なことが次々起こります。

しかも物語が進むごと、不可思議なことはもはや想像を超えた異常事態となり、衝撃映像へと化していく。そしてそれらが1本の線でつながったとき、すさまじい恐怖が全身を貫くのです。

キーワードとなるのは「儀式」。ローラが夜な夜な見ているビデオにヒントが隠されているので、注意深く観察してみて。ただしこのビデオの内容もなかなか衝撃的ですので、グロ耐性がない方はお気をつけて。

それと……この作品のなにが怖いって、主要キャストのほとんどが新人だということ。

兄アンディを演じたビリー・バラットさんは期待の新星。妹パイパーを演じたソラ・ウォンさんと、謎の少年オリバーを演じたジョナ・レン・フィリップスさんは本作で映画デビューを果たした(!)といいます。オリバー役の子、演技が初めてとは思えないほどの “憑依演技” なんですけども?

本作を監督したのは、映画『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』を手がけるダニー&マイケル・フィリッポウ兄弟。あのスティーヴン・キングも絶賛しているほか、米辛口批評サイトロッテン・トマトでは89%フレッシュの高評価を叩き出しているそうです。ぜひとも劇場で「とてつもない恐怖」を味わってみて。

ブリング・ハー・バック
7月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
配給:ハピネットファントム・スタジオ

執筆:田端あんじ (c)Pouch
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