インターネット上で特定の人物に対して悪口や誹謗中傷を行う、ネットいじめ。SNSが普及していくにつれ、 “顔が見えないコミュニケーション” によって生まれる不和もまた急増してきたように思えます。
ボディペイント・アーティストのジョディ・スチール(Jody Steel)さんがインスタグラムで公開しているのは、ネットいじめを表現した作品「Negative Threads(負の糸たち)」。
インターネット上で特定の人物に対して悪口や誹謗中傷を行う、ネットいじめ。SNSが普及していくにつれ、 “顔が見えないコミュニケーション” によって生まれる不和もまた急増してきたように思えます。
ボディペイント・アーティストのジョディ・スチール(Jody Steel)さんがインスタグラムで公開しているのは、ネットいじめを表現した作品「Negative Threads(負の糸たち)」。
学校が夏休みに入ると、友人同士のコミュニケーションの場はLINEなどのSNSがメインになります。30代半ばのわたしにとっては信じられないことですが、これが今の10代のスタンダードなんですもんね……時の流れを感じるう!
こういった時代背景もあってか、ここ数年よく聞くのがネットを通したいじめです。
グループLINE内でいじめが起こる一部始終を “会話劇” として映像化したのは、小劇場を中心に活躍中のネット演劇ユニット「週刊パラドックス」。LINEグループ内でのいじめがおき、そのうちの1人が自殺をはかり、かばった自分が今度はいじめの標的になるという展開です。
2014年にYouTubeに公開されたこの作品は、BGMは一切なし。LINE上のみで繰り広げられる会話劇はあまりにもリアルで、見終わった後しばらく、胸のドキドキが収まりませんでしたよ……。
時代は移り変わっても、いじめはなくならない。スマートフォンの爆発的な普及によって「インターネットを使ったいじめ」が深刻な問題になっています。その多くは、学校裏サイトやコミュニケーションアプリなど、周囲の目が届きにくい「閉じた場所」で起きるものです。
いじめの早期発見といじめ行為の抑止を目指す、ネットいじめ対策事業「スクールガーディアン」が打ち出したのは、子どもたちがスマートフォンや携帯でいじめの匿名通報ができるという新サービス「Kids’ Sign(キッズサイン)」。
このサービスは、すでに東京都と静岡県、兵庫県の私立校に導入されていて、2016年4月からは、埼玉県川越市教育委員会に採用され、川越市の市立中学校22校と市立高等学校1校に導入されることが決まったそう。
そして今後は、2018年中に300校に導入されることを目指しているんですって。
慈善活動家のマッケンジー・ベゾス(MacKenzie Bezos)さんが設立、いじめ撲滅に取り組む団体「Bystander Revolution」は、かつて元・米大統領ビル・クリントン氏とのスキャンダルで有名になった、社会活動家のモニカ・ルインスキーさんがアンバサダーを務めていることでも有名です。
スキャンダル発覚後、世間から身を隠すように生活してきたルインスキーさんを襲ったのは、容赦のない世間の批判、そして執拗なネットいじめ。
フォーブス「アンダー 30サミット」で過去の経験を語った彼女ですが、ルインスキーさんほど壮絶でなくとも、ネット上で「似たような体験をした」あるいは「それを目撃したという方」、ひょっとしたら少なくないのではないかしら。