どんなカップルも、愛する相手といがみ合う───。

ゴールデングローブ賞やエミー賞など数々の賞を総なめにしたA24による傑作ドラマ『BEEF/ビーフ ~逆上~』のシーズン2がついにスタートしました。「Beef=ディスり合い」の末にたどり着いた2組のカップルの結末とは。

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflixドラマ『BEEF/ビーフ』シーズン2を観て、カウチポテトになっちゃお〜!

【あらすじ】

富裕層だけが会員になれるカントリークラブで働く、Z世代のカップル。ある日のこと、忘れ物を届けるために上司である総支配人の家に向かうと……壮絶な夫婦喧嘩を繰り広げているっ!!

夫婦喧嘩の映像を撮影したZ世代のカップルは、警察に通報することも考えますが、映像を盾に昇進を画策します。要するに、上司を脅したのです。

これをきっかけに2組のカップルによるバトルが白熱していくことに。やがて、カントリークラブの新しいオーナーがやってきて、物語は予期せぬ方向へと転がり始めます。

【ココが見どころ!】

<その1:新キャストによるZ世代カップル vs 倦怠期夫婦のバトル>

ファン待望のシーズン2はすべて新キャスト。

Z世代カップルを演じるのはケイリー・スピーニーさんとチャールズ・メルトンさん、そして倦怠期の夫婦を演じるのはオスカー・アイザックさんとキャリー・マリガンさん。そして、カントリークラブのオーナー夫婦として、韓国人俳優のユン・ヨジョンさん(アカデミー助演女優賞を受賞)とソン・ガンホさん(『パラサイト 半地下の家族』)が名を連ねています。めっちゃ豪華!

Z世代のカップルはまだケンカをしたことがないほどラブラブだけど、逆に言えば、本音をぶつけ合ったことがない。いっぽう倦怠期夫婦は、昔は愛し合っていたのに、今では顔を合わすだけでいがみ合っている。

そんな2組がカップル同士でバトルすることになるのだけれど、ケンカを重ねていくうち、片方のカップルには亀裂が生じて、もう片方のカップルは絆が深くなっていくところも興味深いです。

<その2:シーズン1が露骨ならシーズン2は「間接的な嫌がらせ」>

シーズン1では「あおり運転」をはじめ露骨なバトルを繰り広げていましたが、シーズン2では「パッシブ・アグレッシブ=間接的な嫌がらせ」がさく裂。

倦怠期夫婦の夫は、Z世代カップルの上司にあたるため、立場を利用した嫌がらせをします。ひそかに横領の罪を着せようとしたり、病院の診察の順番が回ってこないようにしたりと、なかなか悪質なんだわ。

いっぽうZ世代のカップルはというと、上司の家に侵入してジュースのなかにとんでもないものを入れたりするわけです。どちらも相当に執拗な嫌がらせではありますが、面と向かって文句を言い合うよりも、現実に起こりうるバトルといえるのかも……。

<その3:2組のカップルが直面する巨悪、たどり着く意外な結末>

ドラマを通していがみ合い続ける、2組のカップル。しかしカントリークラブの新しいオーナーが登場してからは、少しずつ状況が変化していきます。

はじめこそ、2組とも新オーナーにこびへつらっていたけれど、ある出来事をきっかけに新オーナーが「共通の敵」に。そして敵の出現により、4人の男女が「自分にとって最善の選択」を模索するようになるのです。

愛とは、幸せとはなんなのか。4人それぞれが選んだ道を知ったとき、あなたはなにを感じるでしょうか。

【前作を鑑賞していなくてもOK】

1話あたり31分~54分×全8話で構成されている本作。シーズン1の続きではなく、完全に独立した別のお話なので、前作を鑑賞していなくても楽しめます。

そして、本作において最大の見どころともいえるのが、カップル同士のバトルが「カップル間のぶつかり合い」へと変化していく過程です。

ぶつかり合って、すべてをさらけ出したとき、それすらも受け止めてくれる相手はとても貴重な存在です。でも、受け止め方にもいろいろある。そんなことを考えさせてくれる物語でもあります。

■今回紹介した作品

Netflixドラマ『BEEF/ビーフ』シーズン2(原題:BEEF: Season2)
2026年4月16日より独占配信中

※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:Courtesy of Netflix © 2026