『食べあるき麻布十番』は、歩きながら食べられる美味しい麻布十番商店街のグルメをご紹介する、ちょっとB級グルメなコーナー。それでも実際に食べて味を徹底レビューするので、味はお墨付き! POUCH編集部の覆面調査隊が1軒目に訪れたのは、慶応元年(1865年)創業という、由緒ある豆菓子屋『豆源』。豆菓子や揚げたてのおかきを食べながら、江戸時代後半に創業した老舗が今でも数多く立ち並ぶ麻布十番商店街を散策してみるのも楽しいかもしれません。

店内にずらりと並ぶ豆菓子や煎餅はなんと100種類以上あり、豆菓子のお値段は1袋210円(75g)~と大変リーズナブルです。タコヤキ風味の『多幸ボール』(263円/100g)やイカの味がついた『いか寿豆』(263円/105g)といった、チャーミングなネーミングもイカしてます。記者の目に留まったのは『おのろけ豆』(263円/120g)と『おとぼけ豆』。『おのろけ豆』の由来は、しょうゆ味のお豆にのりがしっかりと貼りついているところから。ぜひ、愛する人と一緒にほおばってみてください。

『おとぼけ豆』は青海苔、きざみ海苔、海老の3種類の豆菓子が入っており、3つ一緒に食べるととぼけた味になるとのことからおとぼけ豆という名前がつけられたそう。では、とぼけた味ってどんな味なのでしょうか?

左上から反時計回りに『おとぼけ豆』(315円/135g)、『わさび大豆』(315円 /150g)、『きな粉大豆』( 315円/140g)、『黒胡椒ビーンズ』(315円 /150g)。『おとぼけ豆』は、一粒ずつ食べると海苔と海老の味がしっかりするのですが、3つ一緒に食べると海苔の味に海老の風味が加わって、より一層豊かな味わいになることを発見! とぼけた味ではありませんよ。

『わさび大豆』は、大豆の甘さと香ばしさ、わさびのピリッとした辛さ。ビールが欲しくなる味です。『きな粉大豆』は、中に大豆が入っているので大豆の美味しさが存分に味わえます。きな粉好きな人は、ぜひお試しを。ちなみに記者はこのきなこ大豆が気に入っており、ダイエット中には洋菓子の代わりに常食します。『黒胡椒ビーンズ』は、粒の中にそら豆が入った商品。黒胡椒のスパイシーさがそら豆の味を引き立てます。こちらもわさび大豆同様、アルコールが欲しくなります。

こちらのお店は豆菓子以外に、おかきやまんじゅうなども販売しています。特におかきの味には定評があるようで、記者が覆面調査を敢行しているほんの10分の間にも、揚げたてのおかきを求めて来店するお客さんが何人も訪れていました。おかきはサクサクっとした軽やかな食感で、豆菓子と同じく後を引く味です。毎週日曜には割れ菓子『久助』の販売もしているので、麻布散歩の際にはチェックしてみては?

店名  『豆源』(豆源)
住所 東京都港区麻布十番1-8-12
営業時間 10:00~20:00
定休日 火曜(不定休)

Photo by POUCH