俳優の渡辺謙さんと脚本家、放送作家の小山薫堂さんが立ち上げた、クリエイターによる被災者応援サイト「kizuna311」。エンターテインメントに携わる人間として、いま日本にある最高の財産である「絆」をさまざまなコンテンツで表現して届けようというプロジェクトです。
これまでに「朗読」「手紙」「メッセージ」の形で、呼びかけ人である渡辺謙さんをはじめ、佐藤浩市さん、中井貴一さん、竹中直人さん、松雪泰子さん、吉永小百合さん、堺雅人さん、クリント・イーストウッド監督、笑福亭鶴瓶さん、香川照之さんなど、そうそうたるメンバーによるコンテンツがアップされてきました。
そして、先月末に公開されて話題を呼んでいるのが、俳優 オダギリジョーさんによる絵画です。現在、韓国で映画の撮影を行っているオダギリさん。東日本大震災は韓国のメディアでも大きく取り上げられ、韓国の人々も自国のことのように心を痛めているそうです。そこで人種や国籍を超えて何かできないかと考え、現場のキャストやスタッフ総勢200人でつくり上げたのが、今回の絵画です。
抽象的ながら、悲しみや憂いの中に、愛情や情熱、そして一筋の光が差し、明るい未来が感じられる作品に仕上がっています。今回の地震では、言い表せない感情を抱いたという方も多いのではないでしょうか。地震から1カ月たった今も、あのような大惨事が起こったことが信じられないという方も少なくないでしょう。そんな気持ちを代弁しつつ、被災地に勇気や希望を届けてくれる1枚となっています。
作品を見た人たちからは「なみだが出ました」「すてきです。あったかいです。未来がみえます」「わたしも自宅被災者です。病気を持っており外に出られません。このメッセージに号泣しております。今回の震災でkizunaが見えた気がします」など、感動の声が寄せられています。
「kizuna311」では「tsunamiよりもkizunaという日本語を世界の共通言語にしたい」という想いで、さまざまな展開をしていくそうです。今回の震災で改めて感じた日本人の「絆」がどのような形で表現されていくのか、今後さらに話題を集めそうです。
(文:シナモン)
参照元:kizuna311(http://kizuna311.com/)
オダギリジョーさんの絵画(http://www.youtube.com/watch?v=c2tzkWCuUp4)
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