chibikuro01

この世には、価格に反して想像以上の働きをする奇跡的な商品というものがあります。そのひとつが……ものぐさな私が愛してやまない電子レンジ専用炊飯器、株式会社カクセーが誇る “おてがる炊飯” の最終兵器、通称『ちびくろちゃん(2合炊き)』です!!

定価は税抜き1600円ですが、実勢価格は900円程度。こんなにも安いのに、電気炊飯器に勝るとも劣らないご飯が炊けるうえ、おかゆに炊き込みご飯に蒸しパンなど、工夫次第で無限大の調理ができるときたらまさにミラクル(奇跡)!

ということで今回は、年がら年中「ちびくろちゃん」でご飯を炊きまくっている熱狂的チビクラーの私が、「ちびくろちゃん」の魅力と基本的な白米炊飯方法、さらには「うまく炊くコツ」、最後は同商品の説明書に掲載されている「ヘルシーカレー」なんぞを作ってみようと思います!!

chibikuro04■ちびくろちゃんの魅力とは
まずは「ちびくろちゃん」のスゴさについて、箇条書きで簡単に説明しましょう。

・安いくせに、計量カップ&しゃもじまで付いている!
・基本構造が激シンプル。本体カップ、中蓋、上蓋のみなので洗いやすい!
・お米をといで水切りする時も、お米を一つ物も残さず水切り可能!
・作れば作るほど分かってくる「ちびくろちゃんの特性」が攻略熱をかき立てる!!
・電子レンジでの調理時間が最長でも13分だけなので電気代の節約にもなる!
・あまった白米はそのまま本体に入れて保存。そのままチンすればホッカホカ!
・本体のプラスチックに備長炭が配合されているので、プラスチック臭を感じない!
・水加減と加熱時間を独自に調整し “至高のちびくろ米” ができた時の感動!!

……といった感じでしょうか。もしも水加減の微調整を誤り、かなり固めの白米が出来上がったとしても「何がいけなかったのか……。ハッ! そうか、“つけおき” の時間が足りなかったのね!」と気づく喜びがあるのでご心配なく。やればやるほど美味しいご飯が炊けるようになるでしょう。

chibikuro10■白米の炊き方(基本編)
念のため、まずは説明書にも書かれている基本的な「白米の炊き方」を簡単にご紹介します。

その1:お米を本体に入れる。付属の計量カップすりきり1杯が1合ぶんです。
chibikuro05
その2:お米をとぎ、中ぶたの凹面を利用して水切りをする。無洗米の場合はササっと洗って水切りすればOK。
chibikuro06
その3:規定量の水を投入して「つけおき」する。お水の量は、白米2合なら420cc、無洗米なら450ccです。念のため、2合以下も書いておきます。1.5合(白米320cc、無洗340cc)、1合(白米220cc、無洗240cc)、0.5合(白米120cc、無洗140cc)。

つけおき時間は、夏場なら白米15分、無洗米1時間、冬場なら白米30分、無洗米2時間というのがオフィシャルの案内。
chibikuro07
その4:お米を平らにならし、中蓋の凹面を上にしてセット、その上から上蓋をセット。しっかりとフックしましょう。そしてレンジに投入! 加熱時間は500Wのレンジで、お米2合で約13分。1.5合は約11分。1合=約9〜10分で、0.5合=約7〜8分です。
chibikuro08
その5:加熱後、フタをしたまま10分〜15分蒸らす。蒸らしたあとは、全体をほぐすようにかき混ぜて完成!
chibikuro09

ポイントとしては、水の分量や加熱時間、蒸らし時間はあくまでも目安ということ。電子レンジのワット数や、お米の種類、その時の気温なども考慮して各々が “微調整” するのがポイントなのです。

なお、なぜ「つけおき」が必要なのかというと、電子レンジは急に過熱するため、芯のあるご飯になってしまうからです。どうしても「つけおき」の時間がないという時は、お湯を使って調節する手もあります。

chibikuro11
ちなみに! いちいち「規定量の水」を量るのがメンドクサいチビクラーの私は、本体の内側、 “規定量の水の線” の水位にうっすらとカッターでキズを入れています。このキズを目印に水を入れればオッケーというわけです。もしくは、指を入れた時の深さで覚えておくのもアリでしょう。

基本編はここまで。次のページからは、日本全国のチビクラーが推奨する「うまく炊くコツ」を伝授します。それでは、次のページへどうぞ!

(文=ものぐさ料理研究家・長州ちなみ、写真=Pouch)