―会社で炊きたてのご飯が食べたい―

Pouch編集部では、ランチタイムや残業中に炊きたてのご飯を食べる方法はないものか? と研究しつづけています。以前、3COINSの「電子レンジ用ご飯ポット」を紹介しました。

さて、今回ご紹介するのはサンコーの「蒸気で炊く! お一人様用ハンディ炊飯器」(税込4980円)なるアイテム。お茶碗1〜2杯分のご飯が炊けて、持ち運びできる炊飯器……というもの。「有吉ゼミ」の家電特集でも紹介され、ただいま大人気となっているようです。

デスクの上で米が炊けるなんて。理想的すぎ! でも、炊けるときに爆音がしたり、ニオイがしてデスクの上でごはん炊いてるのバレたら恥ずかしくない? 

というわけで、商品を取り寄せて実際にデスクで使ってみることにしました。

【そもそも……デカイ!】

お弁当サイズの小ささの炊飯器だから、持ち運べてデスクの上に置いても場所をとりません

と通販サイトの説明書きにはあったのですが……届いた商品は、で、デカイ! そしてなかなかの重さです。

箱から取り出すと……専用の炊飯台と電源コード、フタ付きの陶器製の茶碗2つと、計量カップが入っているだけ。説明書も紙ペラ1枚のみ。なんというシンプルさ。

【使い方は炊飯器と同じ】

まずは、茶碗に米と水を入れて20分浸水します。専用茶碗は2つ入ってますが、片方の茶碗にレトルトカレーを入れておけば、一緒に加温できるそうなので、今回はご飯を炊きつつカレーを一緒に温めてみることに。

このハンディ炊飯器の特徴は「蒸気で炊く」というところ。専用茶碗を炊飯容器にセットした後、蒸らし用の水を炊飯容器の中に入れてスイッチを入れます。

電池式ではなく電源式でコンセントが必要なので、そこだけご注意を。

50分後にご飯が炊きあがり、20分ほど蒸らして完成とのこと。所要時間、約1時間半てことは、炊きあがりにかかる時間は普通の炊飯器とほぼ一緒ですね。

【ご飯を炊いてるときのニオイや音は!?】

さて、オフィスや人のいるところで使うとなると、気になるのはご飯が炊けるまでの音やニオイです。

炊き上がるまでの50分間、実際にデスクで仕事をしながら使ってみましたが……めっちゃ静か!!!!!

耳を澄ますとコポコポ……という音がしますが、大きな音はしません。ニオイについても、若干カレーのニオイがするだけです。

30分ほどすると蒸気が上がりだしますが、モクモク目立つほどではありません。パッと見た感じだと、デスクに加湿器置いてるのかな、みたいな……。とにかく存在感がない。ほんとに米炊いてるの? と不安になるレベル。

そして50分経つと、カチ……と電源が切れる音がしたのですが、ひどくささやか。

加温中のランプの色もわかりにくいので、仕事に集中してるとご飯を炊いてること自体、忘れちゃいそうです。

しかし、そのささやかさがアダとなり、蒸気が出てるのかわかりづらいため、炊飯中にフタから出る蒸気で思いっきりヤケドしました。調理中の蒸気には要注意ですね。

【炊き上がったご飯の味やいかに】

20分の蒸らし時間を経て、オープン・ザ・炊飯器! お、しっかりご飯炊けてるやないの〜。

蒸気の力で熱する……というので少し不安だったのですが、カレーもしっかり温まっていてアッツアツ。

実際に食べてみると……ご飯に関しては、普通の炊飯器で炊いたものに比べると、つやつや感や、米が立ってる感じは少ないというのが正直なところ。

無洗米を使ったせいか、炊きあがりは少し固め。カレーと一緒に食べるにはちょうどよかったけど、少し水を増やすとかの調整が必要かも。

ちなみに、この炊飯器には炊いたご飯を保温する機能はついてません。ただ、茶碗の素材が特殊なのか、しばらくしても温かさをキープしていて、カレーもご飯も最後まで温かいまま食べられました。

【結論:オフィスでさり気なくご飯が炊けるけど課題多し】

オフィスで使うには問題ないくらい静かで、ニオイも少ないです。ただし、毎日持ち運ぶにはいかんせん大きい! このハンディ炊飯器は会社に置いておいて、必要なときだけ米とおかずを持っていって使う感じになりそうだなと思いました。

あとは、米が炊き上がるまで1時間半ほどかかるので、食べる時間を逆算して米や食材をセットするのがなかなか大変かも。また、炊飯器の素材がプラスチックなので、思いっきりカレーのニオイがついてしまったのは気になりました。

このハンディ炊飯器を使ってちょっとした調理もできるらしく、しばらく研究しつつ使ってまた記事にしたいと思います! みなさまの春からのオフィスご飯が充実したものになりますように!

参照元=サンコー
執筆=御花畑マリコ (c)Pouch