7月11日放送フジテレビ系「SMAP×SMAP」。今回は先日来日していたレディー・ガガを迎えた、ガガづくしの1時間スペシャル。

奇抜な衣装や奔放な発言、そして次々とヒット曲を世に送り出す才能。そんな世界的アーティストであるガガのプライベートは、謎に包まれている。しかし今回は、ガガの普段は見られない様々な表情が盛りだくさん。SMAPやスタッフ全員がメロメロになってしまうほどの超キュートな素顔を見せてくれたのである。

「ガガづくし」ということで、人気コーナーBISTRO・SMAPやスペシャルライブなど、すべてのコーナーにガガが出演。妥協を許さないアーティストとしてのストイックな姿も、プライベートの可愛らしい素顔も見られる、ガガファンにとっては永久保存版といえるほどの充実ぶりであった。

BISTRO・SMAPに、胸元が大きく開いたセクシーでハードなワンピースと、「ノリタカ・タテハナ」という日本人アーティストが作った個性的な形の靴をまとって登場したガガ。「オハヨー」という第一声に、会場は「可愛い」の大合唱である。

「実は料理番組が大好きで、欠かさず観ているの」と話すガガは、今回BISTRO・SMAPで料理を審査できるのを楽しみにしていたらしい。そんなガガのために作られたのは、「ガガのための日本食」。従来の日本食に、ガガが好みそうなエッセンスをプラスした新しい料理に、目を皿のように丸くして喜ぶガガは、まるで普通の女の子のようだ。

ミキサーの音に「わくわくする!」といちいち反応したり、出来上がった料理を見ようとして木村拓哉に怒られたり。くるくる変わる表情はとても可愛らしく、「これがあの、クールなレディー・ガガなのか」と疑いたくなってしまうほど。

料理を食べる際にも、「見ないで」と顔を覆って恥ずかしがったり、中居正広と話している最中にも両手で頬を抑えて恥じらったりする。話す声も、歌っているときのパワフルなものとは異なり、高温でささやくような声。同性からみても、文句なしに可愛くて女の子らしい。

香取慎吾が「もともとファンだったけど、今日1日一緒にいたらもっと好きになった!」と話していたが、見ているだけでもそう感じるのだから、接していたら、さらにそう思うのは当然だろう。そのあとも、大好きだという「わさび」をたっぷり入れておきながら辛さに悶絶したり、これも大好きだという日本の人気キャラクター、ハロー・キティーのグッズの登場に目を輝かせたりと可愛らしさ全開のガガに、SMAPの表情も思わず柔らかくなる。

だが、彼らがガガのことを大好きになってしまったのは、この可愛らしい素顔を見たからというだけではない。なんとガガは、BISTRO・SMAP収録前の朝8時からスペシャルライブのリハーサルをしていたというのである。「大きいステージでも、小さいステージでも、テレビでも、すべて同じクオリティーにしなければいけない」という高いプロ意識と、「観に来てくれるファンをがっかりさせたくない」という純粋な思いから、ガガはいつだってパフォーマンスに全力で挑む。

その一切妥協を許さないストイックな姿に、SMAPだけでなく番組のスタッフも全員感動したという。その姿を見てからの、このキュートで女の子らしい素顔。このギャップにメロメロにならない者はいないだろう。おそらく、番組を観ていた多くの人が同じようにガガを好きになっただろうし、ガガが多くの人に愛される理由がわかったのではないだろうか。

(文=田端あんじ)