全国各地、夏本番! 「節電」がキーワードになっているこの夏は、植物を使って日差しを遮る「緑のカーテン」が注目を浴びています。

東京都杉並区にある区役所ビルの壁際では、「緑のカーテン」が青々と育っています。28個のプランターと呼ばれる黒い鉢から28メートルの屋上へ向かうのは、ゴーヤ、キュウリ、ヘチマ、アサガオの4種類。なかでも、一番伸びるのはキュウリだそうです。

この夏で4回目となる杉並区の「緑のカーテン」は、もともとはCO2対策として始まりましたが、壁際の温度を下げる効果も観測されているそうです。道行く人たちの目に涼しさを演出しながら、日ごとにスクスクと育っています。

また、各家庭が窓や庭などを緑で彩る様子を目にすることも多くなりました。例えば、庭に木を植える場合でも、ひとつの太い根の部分から複数の幹が立ち上がる「株立ち」の樹木を選べば、葉が茂る夏には木陰ができ、裸木となる冬には陽光を多く取り込むことができます。

節電に加えてエコ、そして、人々の目にもやさしい緑。その緑を増やす取り組みを、身近な所から、始めてみませんか?

(ライター=竹内みちまろ