【第16回 意外と多い!? アレを褒められたい女子!!】

SNSやツイッターとは別に、インターネット上で他者と交流を持つことのできる方法の1つに『ナレッジコミュニティ』があります。ナレッジコミュニティと聞いても、ピンとこない人のほうが多いかもしれませんが、『Q&Aサイト』と聞けば馴染みが深いですよね。

ユーザー同士でお互いの質問に答え合い、疑問を解決するWEBサイトのことです。日常的な素朴な疑問って、辞書には載っていないことがほとんどで、そういった時にナレッジコミュニティを利用すると、他ユーザーからの回答が得られるという、理にかなった仕組みになっています。「他ユーザーの回答は、正鵠を射ているのか?」という疑問に対してですが、ほとんどのナレッジコミュニティが、ランキング制度やポイント制度などの、ユーザーの回答意欲を高めるシステムを導入しているので、それなりに正確な回答を期待できるといっていいでしょう。

では、質問する側にも注目してみましょう。ナレッジコミュニティに寄せられる質問は、日常の素朴な疑問から、ビジネス、政治、経済に至るまで多岐にわたりますが、なかには性関係などの質問も存在します。「彼氏との行為で満足していますか?」「ベッド以外で行為に至った経験はありますか?」など、女性回答者の反応を試すような質問もあり、おそらく男性ユーザーからの投稿なのでしょう。

反対に、女性質問者から男性に向けて、セックスに関する疑問が投げかけられることもあります。特に目につくのが、局部に関する質問で、「彼氏に『ミミズ千匹』と言われたのですが、私の体はおかしいのでしょうか?」「自分で触れてみたら、天井側がカズノコのようにザラザラしていて……病気じゃないか心配です」など。これらに対して回答者は「病気ではなく名器なのですよ」「彼氏さんが羨ましいです」と返しているパターンが多いようです。

さて、質問者たちは本当に、ミミズ千匹など知らないのでしょうか。辞書に載っていないとしても、これだけインターネットが普及している時代なのですから、ナレッジコミュニティを利用せずとも、調べる手段はいくらでもあったはずですよね。では何故、わざわざナレッジコミュニティを利用するのでしょう?

この背景には、おそらく「局部を褒められたい」という、女性たちの願望が反映されていると考えられます。男性に、容姿や手料理を褒められるのももちろん嬉しいことですが、女性の最終兵器はなんといってもアソコです。その部位を褒められたい気持ちは痛いほどよくわかります。私とて、性行為の際に、締まり具合などを褒められると、天にも昇る心地です。しかし、インターネット上で他者に褒められて、果たして心から満たされるものでしょうか? 逆に考えてみてください。貴女の彼氏が、ナレッジコミュニティに「僕は3時間で5回が普通なのですが、女性は体力的に辛いですか?」などと、「自慢か?」とツッコミたくなるような質問を投稿していたとしたら……百年の恋も冷めてしまいますよね。

局部を褒められたい場合は、正直に恋人に訊ねましょう。「自分じゃわからないのだけど、私って正直なところどうなのかなぁ?」と素直に質問できる女性は、きっと男性の目から見ても可愛らしく写るはずですよ。

(恋愛コラムニスト=菊池 美佳子)