合コンが街ぐるみで行われる「街コン」。地方で始まり最近では都市部でも行われ、新たな「出会い」や「地域活性化」の手段として注目を集めています。

2月12日に東京・豊島区の巣鴨でも「巣鴨コン」が行われました。どんな雰囲気で行われ、どのような人たちが参加したのでしょう。ちょっとのぞいてきましたよ!

その前に、まずは「巣鴨コン」のシステムから。

参加費は男性5900円、女性3500円。男女それぞれ2名ずつで申し込み開催時間の午後2時から5時までの間、会場となる11店舗に4人席が用意されます。最初のお店は指定されますが、2時半からは移動自由。参加者であることを示すピンク色のリストバンドをしていれば、当日の飲食費は発生しません。

総人数360名(男女180名ずつ)で行われるので「合コンよりも満足率が高く、婚活よりもラフに参加できる」と、主催の「巣鴨コン運営事務局」の貝原大和さん(かいはら・やまと/25)は話ます。

ではさっそく、その様子をご紹介したいと思います!

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記者が最初に足を運んだのは参加店のひとつオシャレなダーツバー「DEARSディアス」。階段を上った3階にある扉を開けると「巣鴨コン」がにぎやかに始まっていました。

はたして、数ある街コンのなかで「巣鴨コン」を選んだ理由はどういうところにあるのでしょうか。

【黒髪で清楚なお嬢様系も多い!? 巣鴨コンのメリット】

(お嬢様系とキャリアウーマン系)
街コン初参加という女性2人組(20代前半、印刷会社事務・IT会社営業)は、「巣鴨の雰囲気から安心できる」というのが巣鴨の魅力なのだそう。巣鴨に来たのは今日で2回目ということもあって緊張せずに参加できるようです。

とはいえ、お二人ともオン・オフ共に充実している印象を受けます。ひとりは薄いベージュのワンピースを着た物腰の柔らかいお嬢様系、そしてもうひとりはカジュアルな装いが爽やかなキャリアウーマンといった雰囲気。そんな彼女たちでも、やはり出会いを必要としているんですね。

(清楚な女学生タイプ)
隣のテーブルでは、大学時代の友人で共に都内に住む20代後半の女性2人(医療事務・一般事務)が、埼玉県から来た30代前半の会社同僚の男性2人と歓談中でした。

「勝手なイメージかもしれませんが、新宿とか渋谷とかと比べて巣鴨なら悪い人が来なさそう」と話すのは、女学生を思わせるようなセーターとスカートが清楚な黒髪にメガネの女性。街コンに参加した理由は、「友愛を深めるため!」だそうです。

一方、同席していた男性はひとりが巣鴨をよく知っているとのことでしたが来店したお店は初めて。街コンに参加すると入ったことがないお店を知ることができるのもメリットですよね。

【巣鴨コンは落ち着いている印象】

さて、お店をかえてケーキがおいしい「アルプス・カフェ」へ。

開始から1時間以上が過ぎ、参加者たちも互いに慣れてきた様子。男女同数でテーブルを囲むシステムのため女性どうしが集まって女子トークが始まることはなく、携帯やスマホを出してのぞき込んでいる人もいません。どのテーブルも盛り上がっていました。

初参加の東京在住の女性2人(20代前半、大学の友人同士、金融事務・デパート販売)は、テレビで昨年11月に開催された「池コン」(東京都豊島区池袋)を知り、自分たちも街コンに参加してみたいと思いインターネットで検索したところ「巣鴨コン」を知ったそうです。

参加目的は「合コン半分、街を知ること半分」。「巣鴨コン」の印象は、「もっと、チャラチャラしていると思ったのですが、わりと落ち着いた印象を受けた」とのこと。製造業の男性2人と、お茶とケーキで会話を楽しんでいました。

【男性は飾らない人が多い?】

ほかにも様々な声がありましたが、話を聞いてみると街コン初参加という人がたくさんいました。予定が空いている日に開催される街コンで探す人もいれば、その街が好きだったり、街を知りたいなどの理由で、特定の場所の街コンに参加する人も多いようです。

男性の服装は日曜日の普段着そのままな雰囲気の人が多く、ジャケットもあまり見かけませんでした。女性も、みなさんとってもおしゃれなのですが清楚なイメージで、何よりも黒髪とスカートが多かった印象を受けます。昼間の時間に開催される街コンは、夜の合コンパーティーなどとは違った場所のようです。

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あれよあれよという間に時間が過ぎて、終了時間の夕方5時が近づいてきました。この時間になると、リストバンドを着けた4人組がひとグループになってお店を移動したり、街コンの会場となっている商店街の屋台を眺めている風景も見かけます。

商店街でも夕食の買い物を終えた人が家路につき、夜の家族団らんに向かう時間。

前を歩いていた参加者4人組グループのなかから、女性が前に出て「ねえ、これからどうする?」と、ほかの3人に聞いていましたよ。

うわさの街コン、みなさんもぜひ参加してみては?

(取材、写真、文=竹内みちまろ

▼「巣鴨コン」の風景。
インタビューに答えてくれた皆さま、ありがとうございます