日本の食料危機到来!? 中国人がマグロの美味さに気づいた昨今、マグロ不足危機が訪れようとしているとかなんとか。そんなことになる前に、はやく代替品を見つけておきたい! というわけで食べてみたんです。なんちゃってマグロ風こんにゃく。

以前、編集部でとりあげた生肉危機を救うレバー刺風こんにゃく『マンナンレバー』(ハイスキー食品)。

食べる前、実は「こんにゃくレバーなんて、あり得ないわあ」と心のなかで思っていた記者。ところが意外にも本物に近い食感と風味で、こんにゃくの可能性を垣間見た次第でした。

こんにゃくの加工品がこうまでもクオリティ高いとは。じゃあ、ほかのこんにゃく食品はどうなのかしら? というわけで、今回は『マグロ風』、『キムチペースト』、『赤 魚卵風』の3つのこんにゃく食品を取り寄せて食べてみることにしたのです。

ちなみにそれぞれに含まれている素材は……「マグロ風」には、醤油、砂糖、みりん、魚介エキス、昆布エキスなどが。まぐろならではの赤い色素は、トマト色素やカカオ色素で色づけしているそうです。「魚卵風」や「キムチペースト」には、パプリカ色素が入っております。

そして味のレビューの前に、ちょっと待って。前置きが長すぎてみなさんうんざりだと思いますが、記者が自ら握った「寿司」と「ハイスキー食品」の名誉のためにも弁解させてください。

「見た目なんて、そんなに大切ではないんです」。

ハッキリ言っておきます。みなさんが見ている画像は、紛れもない寿司! ちょっとご飯がこぼれているからって、不味そうだとか思うのは間違いです。

生まれて初めて寿司を握った記者。ハイスキー食品さんに申し訳ないなあと思いながら丹精込めて握らせて頂いた結果がコレです。

読者の皆さんは目を細めて遠くの方から眺めて欲しい。目を細めれば、どう見てもマグロの寿司と魚卵の軍艦巻きにしか見えなくなってきますよ。はい、無事、完成ということにしましょう。

とはいえ。「ゴ、ゴクリ……」。いざ、食べるとなると何がなんだかちょっと怖い。

まずは新人女子に食べさせてみることにしました。純粋にも、寿司と聞いて目を輝かせながら寄ってきては嬉しそうにしています。健気でかわいい(胸が痛い)。

彼女は大胆にもひとくちで頬張ると、「美味しいです、先輩!」 という意見。そしてさらに、「あれ、ちょっと何かが違う気がするけれど……やっぱり美味しいです、先輩!」 という。

そんなに美味いの? 記者も罪悪感を吹き飛ばそうと覚悟を決めて、頬張ってみることに。う~ん、確かに。美味しい。美味しいことは確かだけど、何かが違うことは確か。マグロと言われれば食感など丁度良く、風味もしっかりと魚介の風味が染み込んでいるため、十分に「マグロ風」を楽しむことができます。

とにかく何かが違うけどマグロのようでもある。それがハイスキー食品の「こんにゃくマグロ」。美味しくいただきました。

そして、極めつけ魚卵。

記者の握り方がヘタすぎて海苔がクタクタになり、見た目は恐怖そのもの……トホホ。とはいえ、食べてみれば食感と風味、どちらもツブツブとして魚卵っぽく、いつか代替品として役立つことがあるかも知れない。ちなみに、キムチペーストは、そのまんまキムチ風味でありました。

恐るべし、ハイスキー食品。恐るべし、こんにゃくの可能性。今後もさらにリアルなこんにゃく食品で私たちの味覚と胃袋を満たしてほしいものです。

(写真、文=池田廉)

参考:ハイスキー食品(http://www.haisky.co.jp/

▼どっからどう見てもマグロ寿司だ、向こう側には魚卵風とキムチ風があるぞ

▼ノリがなくて味付きノリを巻いた素人流軍艦巻き…どうか雰囲気に注目して欲しい

▼わさびを乗っけたら、どっからどうみてもマグロにしかみえん

▼向こうの方で軍艦がしなっておる…こんな軍艦初めてである

▼無類の寿司好きに食べさせたところ「くーっ染みる」とのこと