都会での暮らし方が、どんどん多様化している今日この頃。特に最近は「シェアハウス」がブームとなり、雑誌やテレビなど様々なメディアで特集も組まれています。

そんなシェアハウスと近いようで近くない「ソーシャルアパートメント」という住まいができています。設備をシェアする点は似ていますが、それだけではなく、ひとりでは持つことのできない豪華な設備を完備している点が特徴です。

他者とのコミュニケーションだけではなく、暮らしの充実度も上げることがコンセプト。記者も早速、4月にオープンしたばかりの物件「ソーシャルアパートメント宮前平」を訪れてきました。

まるでカフェ! 超オシャレなラウンジ
宮前平駅から徒歩1分の立地。玄関ドアを開けると左側の壁に「HOME」「WORK」「EAT」「PLAY」「RELAX」「PARTY」の6つの単語が。この6つがすべて、このソーシャルアパートメントで実現できるというのです。

入居者が新たに入ってくるとパーティを開き、働くスペースやリラックススペースを設け、広々としたキッチンも使える……というように何でも揃っています。

入居者の共用エリアの中心となるのは、1階にあるラウンジ。ソファ席、カウンター席、窓際席、ボックス席、一般のテーブル席など全50席。見渡す限り、お洒落なカフェにしか見えません。数々の超人気カフェを手掛けてきた有名デザイナーが、ここのためだけに内装をデザインしたのだとか。シチュエーションやモードによって、そのときどきで座る席を選べる多様性が魅力です。

ラウンジの向こうにあるキッチンも、かなり豪華なつくりとなっています。対面型になっていて、コミュニケーションを図りながら料理できるのが楽しい。IHのコンロは5つ、レンジは3つ、個人ではなかなか手の出せないオーブン・HEALSIOも置いてあります。

使用後の後片付けは使った人が行いますが、日常清掃はビルメンテナンス会社のクリーニングサービスが入ります。個別の部屋で生ゴミが出ないのも嬉しいところ。乾物などの材料をしまっておくためのスペースもキッチンの奥にあり、部屋ごとに番号のふられたボックスが置かれてあります。

共有スペースがいっぱい
ソーシャルアパートメントならではの共用空間も充実しています。たとえばラウンジの隣にあるパーティルーム。丸いテーブルが置いてあり、5〜6人でワイワイとたこ焼きパーティなどができそう。冬には鍋もイイかも。

この隣にはフィットネススタジオがありました。防音設備を完備しており、ダンスや音楽、ヨガをするのに最適。系列のソーシャルアパートメントの入居者に、近年ダンスや音楽をしている人が増えてきたため、設置するはこびになったのだとか。

ライブラリーと呼ばれるスペースもあります。こちらは集中して仕事をするための部屋。共有の本棚には、いらなくなった本を置いてもらい、皆が読めるようにしているのだとか。特殊な加工のされたコルクでできた床にもこだわっています。玄関を入って正面にあるビリヤード台もウリのひとつです。何だか大きいなと思ったら、なんとフルサイズのものを設置しているそう。全92世帯という大きな物件だからこそ、本物かつゴージャスなものを置けるのです。

個室も拝見!
気になる個人の部屋も見せてもらいました。協力して下さったのは翻訳家の男性。以前は別のソーシャルアパートメントに約1年住んでいました。そもそもひとり暮らしではなく、ソーシャルアパートメントに住み始めたのは、会社をやめてフリーランスになったことがきっかけなのだとか。

「ずっと自宅で仕事をしていると、あまり人と会わない状況になります。普通のマンションに住むと隔絶感が出ますが、かといって普通のシェアハウスだと距離が近すぎてしまう。ソーシャルアパートメントだと、ほかの入居者との距離感がベスト」とのこと。さらにこちらの物件に住み替えたのは、ライブラリーが併設されていることが大きな理由だったそうです。ラウンジのような共有スペースだけではなく、集中して仕事をできる場所が必要になることもあります。建物内でも仕事スペースを選べるのは良いですよね。

もうひとり、イラストレーターの女性も取材に応じてくれました。「これまでは一人暮らしでしたが、年末からフリーランスになって人と会わなくなったので、世界が狭まることが怖くなって、ここで暮らすことに決めました。新しい物件で人もこれから募集していくかたちなので、入りやすかったです。センスの良いところも決め手でした」。

また、各階に共有のお風呂やトイレがついています。5階には、まさに女性のために作られたビューティールームと呼ばれる空間があり、マッサージチェアやメークスペースなどが完備されていて嬉しい。6階には、男性専用のバスルームも。

自分だけのプライベート空間を大切にしながら、心地良い暮らしをシェアできるノマド・フリーランサー向けの物件――それがソーシャルアパートメント。今回取材した物件・ソーシャルアパートメント宮前平は、駅徒歩1分の距離でなんと6〜7万円台で住める魅力の物件。オープンして1カ月も経たない現在、入居者募集中だそうですよ。ぜひチェックしてみてはいかが?

(写真、文=池田園子

参考:ソーシャルアパートメント宮前平(http://social-apartment.com/builds/view/92

▼ラウンジ▼

▼取材に応じてくれた男性はラウンジでお仕事も▼

▼キッチン▼

▼パーティルーム▼

▼防音のフィットネススタジオ▼

▼玄関にはビリヤード台が▼

▼玄関脇に書かれたここでできる6つのこと▼

▼女性専用のビューティールーム▼

▼女性用の流し台がゴージャス▼

▼お風呂コーナー▼

▼ドラム型洗濯機も完備▼

▼表札代わりの部屋番号ボードには、名刺なども付けられる▼

▼個室は一人暮らしに十分な広さ▼

▼廊下もカッコいい!▼