夜の新宿を闊歩する、2組のイケてる男女。きらびやかなハイファッションを身につけた彼らが、下世話でギラギラとした新宿のネオン街を歩いている光景は、なんだか異様でいて、すごく東京っぽくもあります。

これはyoutubeに投稿された、かの高級ブランド『エンポリオ・アルマーニ』の2012-13年秋冬広告ビジュアル映像こうして日本が撮影地に選ばれるのは、ブランド史上初なのだとか。

それにしても、東京は広く、撮影地として選ぶには他にも色々選択肢はあるのに、なぜ新宿? しかも西口近辺なわけ? だって映像に写りこんでくるのは、「ヨドバシカメラ」や「世界堂」、それに「東方見聞録」だよ!? こう言っちゃあアレだけど、写ってるもの自体は、全然オシャレじゃないじゃないっ。

その謎を解くカギは、おそらく撮影を担当したフォトグラファーのAlasdair McLellan氏が頭の中に描く、アルマーニのビジュアルイメージに深く関係がある模様。McLellan氏は2012年春夏コレクションの広告ビジュアルに続く連続起用。そしてその際に撮影地に選んだ場所は、なんと香港。新宿と香港って、雰囲気がちょっぴり似ている気がしませんか? 

香港を撮影した際にはモノクロだった映像も、新宿を舞台にした今回の映像ではオールカラー。それもそのはず、ウィメンズの2012-13年秋冬シーズンテーマが「リトル ウィンター フォーリーズ(冬のから騒ぎ)」だから。「から騒ぎ」ってところが、色とりどりのネオンが輝く東京・新宿の夜のイメージにぴったりですもんね。

映像に出てくる東洋人らしき女性は、日本人モデルのTAO(タオ)さん。彼女と新宿西口のネオン、そして魅惑的なアルマーニの服が絶妙にコラボし合っているこちらのビジュアル映像は、7月より世界各国で展開される予定。見慣れた新宿の風景がほんの少しだけハイセンスに見えてしまうこと、請け合いです!

(文=田端あんじ)

参考元:youtube.com(http://goo.gl/irDv2

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▼ハイファッションは背景さえもオシャレに演出するのですっ