90年代に日本で巻き起こった “ミニシアターブーム” をけん引、スタイリッシュな世界観&映像美でたくさんの人を魅了してきた、香港の名匠ウォン・カーウァイ監督。

クリストファー・ドイル撮影監督とタッグを組んで、『恋する惑星』や『花様年華』など数々の名作を生み出し続けてきました。

そしていま、この令和の時代に、ウォン・カーウァイ × クリストファー・ドイル作品がスクリーンに蘇ることに。劇場で観れるだなんて……ファンの私としては感無量すぎて鼻血が出そうっ!!!!!

【あの名作を4K&スクリーンで】

2022年8月19日から、シネマート新宿、グランドシネマサンシャイン池袋、立川シネマシティをはじめ全国で順次開催される『WKW4K(ウォン・カーウァイ4K)』。

『花様年華』制作20周年を記念して、ウォン・カーウァイ監督自ら過去作を “4Kレストア(レストア=修復・復元)” されます。

上映作品は『恋する惑星』『天使の涙』『ブエノスアイレス』『花様年華』『2046』の計5作品。世界各地の映画賞を受賞&今なお多くのクリエイターに影響を与え続けている名作ばかりです。

【私的イチ押しは『恋する惑星』】

私はかねてから「ウォン・カーウァイ × クリストファー・ドイル」作品の大ファン。サブスク時代が到来する以前から、DVDを購入しては、すりきれるほど鑑賞してきました。

今回公開される5作品のうちお気に入りは、トニー・レオンさん&フェイ・ウォンさん&金城武さんが出演する『恋する惑星』。

香港の重慶マンション周辺を舞台に交錯する恋模様。それぞれ異なる事情を抱えるふたりの刑事とふたりの女を軸に、物語が進行していきます。

切なくて愛おしいストーリー展開もさることながら、注目してほしいのは唯一無二の映像美。缶詰やエスカレーターといったなにげないモチーフを、こんなにもスタイリッシュに撮影できるのは(おそらく)本作だけ!

また本作といえば、ママス&パパス『夢のカリフォルニア』。この曲を耳にするたび、夜の屋台でけだるくダンスを踊るフェイ・ウォンさんを思い出してしまいます。

【押しも押されぬ名作ぞろい!】

もちろん、そのほかの4作品も素晴らしい作品ばかり。

男女5人が織りなすポップで切ない恋模様『天使の涙』、ふたりの男が傷つけ合いながらも愛し合う『ブエノスアイレス』、互いにパートナーを持つ身でありながら惹かれ合う男女を官能的に描いた『花様年華』、現実と小説の中の世界が交錯するSFラブストーリー『2046』。

『2046』にはアジアのスターが大集結。トニー・レオンさん、コン・リーさん、チャン・ツィイーさんらに加えて、木村拓哉さんも出演しておりますよ~。

ちなみに7月17日はウォン・カーウァイ監督のお誕生日です。この日にちなんで公開された各作品ポスタービジュアルもお見逃しなく♪

参照元:『WKW4K ウォン・カーウァイ4K 5作品』オフィシャルサイト、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:© 2019 Jet Tone Contents Inc. All Rights Reserved.

スライドショーには JavaScript が必要です。