突然ですが、『花様年華(かようねんか)』という映画をご存知でしょうか。日本では2001年に公開された香港映画で、監督はウォン・カーウァイ、主演はトニー・レオンやマギー・チャンなど。あまりにも妖艶すぎるロマンス映画で、作品全体の雰囲気が最高なのです。

そんな花様年華の世界に行ってみたい。舞台は香港だけど、花様年華っぽい雰囲気だったら香港じゃなくても構わない。ということで、今回から始まった「妖艶な宿」シリーズでは、花様年華に出てきそうな宿を特集していきます。

記念すべき第一回目は、私が中国の北京で泊まった中級ホテル「L’hotel du Palais Rouge」(北京紅雲龍騰酒店)です。


価格は一部屋一泊約4700円。もちろん室内にはトイレもシャワーもありまして、Wi-Fiの電波も飛んでいます。スタッフは全員とても優しく、うれしいことに「日本が大好きで独学で日本語を勉強している」スタッフもいるので何かと安心。

ですが、このホテルの真の魅力はムーディーすぎる雰囲気です。部屋はもちろん、ロビーからホテル内すべてにいたるまで、非の打ち所のない妖艶さ。「赤」を基調にまとめられており、装飾も家具も建物全体の造りも何もかも、まるで映画『花様年華』のような色っぽさ!

どんな雰囲気なのかは、宿全体を撮影した動画「L’hotel du Palais Rouge」も作りましたので、そちらで確認してみてください。まるで映画セットのような雰囲気ですよ!

交通の便も最高でして、地下鉄の駅が徒歩2〜3分圏内にあります。また、地下駅周辺には24時間営業のケンタッキーやコンビニも! キチンと掃除も毎日してくれて、ホテル内で食事をすることも可能です。

最後に心あたたまるいい話をひとつ。私がこの宿に泊まったのは、まさに「反日デモ」の真っ最中の期間だったのですが、ホテルのオーナーのビビアンさんが「中国政府の考えていることと、私たち中国国民が考えていることは全然違うの。私は日本が大好きよ」と流暢な英語で話してくれました。

みなさんも北京に旅行に行く際は、是非とも利用してみてください。心温まる、いい宿です。

(写真、動画、文=ハトポン
宿泊宿:Booking.com「L’hotel du Palais Rouge」

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