Just the two of us, Klaus Pichler, 2013

日常から逸脱したコスチュームを身につけると、行動や表情、言葉づかいまでもが自然と変化するもの。

しかしあえて、コスチュームのまま、いつもとなんら変わらないように日々を過ごしてみる。その様子をとらえたのが、オーストリア在住の写真家Klaus Pichler氏の作品、『Just the Two of Us』です。

クッキーモンスターを思わせる全身毛むくじゃらの着ぐるみや、大きなクマのぬいぐるみ。スターウォーズのキャラクターに、真っ黒の全身タイツ。思い思いの衣装に身を包んだコスプレイヤーたちがたたずむのは、彼ら自身がいつも身を置いている生活空間。

「人は時折、自分ではない誰かになりたくなる。コスプレという行為は、自分自身でありながらも、他者になり変わるための皮膚をもう1枚持つ。そのようなことなのではないだろうか」

圧倒的日常空間で、自分であって自分ではない誰かへと化す、コスプレイヤーたち。彼らの姿に妄想力をビンビン刺激されてしまうのは、きっと私だけではないはずです。

現実なようで夢のよう。時空の隙間に突如沸いて現れたかのようなリアルに限りなく近い異世界を、あなたも今すぐ体感してみて。

(文=田端あんじ)

参考元:Klaus Pichler

▼ドラマがありますなぁ

Just the two of us, Klaus Pichler, 2013

Just the two of us, Klaus Pichler, 2013

Just the two of us, Klaus Pichler, 2013

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