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当たり前ですがイタリアには、数多くのパスタのレシピが存在します。日本でもミートソースという名前でお馴染みの『ボロネーゼ』や、怒りんぼスパゲッティの『アラビアータ』などなど。

でも、そのなかでも特に女子から人気が高いといわれているのが、あのコッテリした卵のソースの『カルボナーラ』。カルボナーラとひとくちに言っても生クリームを使ったものや卵黄だけを使ったものなどがありますが、歴代ローマ法王が食べ続けている『ローマ法王風カルボナーラ』というものが存在します。

・ピウス12世に献上

『ローマ法王風カルボナーラ』を初めて食べた法王は、1939年3月2日に就任したピウス12世。法王に献上する際にそれまではパンツェッタ(豚ばら肉の塩漬け)とペコリーノ・ロマーノ(山羊のチーズ)を使用していたカルボナーラを、プロシュート(生ハム)とパルミジャーノ・レッジャーノを使いより洗練された味わいに仕上げたそうです。

日本のカルボナーラは普通のベーコンを使って作ることが一般的ですが、高級な生ハムのプロシュートを使ってしまうとは! いったいどれほどまでに美味しいのでしょうか? 実際に作ってみることにしました。レシピは以下の通りです。

ローマ法王風カルボナーラ レシピ

(材料) 一人前
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・フェットチーネ(乾麺の場合) 80g前後
・卵 1個
・玉ねぎ 4分の1個
・プロシュート(ない場合は生ハム) 25g
※塩気の強いもののほうが良い
・生クリーム 大さじ1杯
・パルミジャーノ・レッジャーノ(ない場合は粉チーズ) 大さじ1杯
・バター 20g
・塩 適量
・黒コショウ 適量

(作り方)
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1.玉ねぎをみじん切りに、プロシュートは縦長の細切りにする。
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2.バターをフライパンで溶かし、弱火で玉ねぎの甘味が出るまで1を入れて炒める。
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3.卵、生クリーム、パルミジャーノ・レッジャーノをフードプロセッサーなどで混ぜる。無ければボウルでも良い。
※プロシュートやパルミジャーノ・レッジャーノの代用品を使っている場合は、塩気を足すためにここで塩をほんの一つまみ入れると味が良くなる。
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4.フェットチーネを塩分濃度1.5%のお湯1リットルで茹でる。
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5.火を止めて2に3を混ぜ、少しだけ粘度が出る程度の濃度にする。
※卵が固まってしまうので手早く混ぜること。
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6.5に湯切りしたフェットチーネを入れ、手早く和えて皿に盛り、お好みで黒コショウをかけて完成。
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作り方としてはあまり難しくありませんが、さすが法王に献上されるものなだけあって材料費はややお高めですが!!! パスタ好きなら絶対に絶対に作っておきたいぐらい、とんでもない神降臨級の美味しさなのです!
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フェットチーネが力強いパルミジャーノ・レッジャーノとプロシュートの旨味をガッチリ受け、濃厚な美味しさを黒コショウのピリッと爽やかな風味がまとめる……。コレぞローマの味、カルボナーラの神髄を見た気がします。

特にカルボナーラ好きはぜひチャレンジしてほしい『ローマ法王風カルボナーラ』。本当に美味しすぎるので、ぜひお試しあれ。

参考:Fettuccine alla papalina
(料理・写真・文=なかの)