井上「ナポちゃんだぁーい好き! ナポちゃんがいないと私、生きていけない!」
ナポリタン「俺もさ」
井上「あぁんもぉう! 好き好き好きぃぃ! 好きが止まらない! ナポちゃんのこと好き過ぎて食べちゃいたい!」
ナポリタン「はは、もう食べてるぜ」
井上「いやんもぉうナポちゃんたら! でも……」
ナポリタン「どうした。遠慮せずに言えよ」
井上「うん……ただでさえこれから暑くなってくるのに、ナポちゃんみたいな熱い男といたら私一体どうなってしまうことか」
ナポリタン「バカヤロウ! そんな耳カスみたいなこと心配してんじゃねぇ!」
井上「ナポちゃん!」
ナポリタン「いいか、俺はお前のためなら何にだってなれる。そんなことお前だって分かってるだろう?」
井上「ハッ……! ナポちゃん、私にアレをやれっていうの!? いやよぉ! いやいやいやぁん!」
ナポリタン「バカヤロウ! 俺のこと愛してるんだろ? だったら俺のこと信じるんだ」
井上「……分かったわ。それにしてもナポちゃんたら、ミキサーに入っててもカッコいいのね。惚れ直しちゃう」
【夏でも一緒に過ごせる冷たいナポちゃんの作り方】
1 まずミキサーにナポちゃんを入れて
2 ナポちゃんが入ったミキサーに頬ずりする。美味しくなーれと願いをこめて。
3 ミキサーでナポちゃんを粉砕(ぎゃあぁぁナポちゃんがナポちゃんが……!!)
4 ナポちゃん生まれ変わる
5 ナポちゃんがとろとろになったら別容器に入れて、割り箸を突き立てて冷凍
6 ジャーン! 冷たいナポちゃんの出来上がり!! と思ったら……ゆるいシャーベット状のために割り箸が抜けてしまった。
井上「さぁて、できた♪ ふふ、ナポちゃんたらずいぶん小っちゃくなっちゃった。それに、焼く前のハンバーグみたいに柔らかいもんだからお箸が抜けちゃった♪ ナポちゃん……ハァハァ」
(パクッ……モグモグモグ……・)
井上「(……うっわマッジィ! これ史上最悪にマッジィよ! サノバビィィッチだよ!)」
ナポリタン「……」
井上「ナポちゃん? ねぇ、ナポちゃんたら、冗談よして。起きてるんでしょ?」
ナポリタン「……」
井上「ナポちゃん! ナポちゃん! ……やだやだぁぁぁぁぁぁん! 私を置いて行かないでぇぇぇぇ! めぇぇぇぇーん!」
…………。
井上「ヒックヒック……ジュルジュルズビブホボエェッ……ナポちゃん……」
※ 井上の鼻水の音
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アカギノオオミカミ※「そこの娘、一部始終は見させてもらった。気の毒にのう」
※アカギノオオミカミとは → 井上が脳内で勝手に作り上げた赤城乳業(ガリガリ君を作るメーカー)の神
井上「ヒックヒック……ブビィブゥヘボゲェッジュルオエッ……あだすはこれからどうすれば……」
アカギノオオミカミ「下々の者に与えると叩かれるからのう、本当は渡してはいけないのじゃが……ほれ」
井上「何か降ってきた!」
井上「これは……『ガリガリ君ナポリタン味』? 何よそれ、ちょっとみんなも見てみて」
アカギノオオミカミ「我々アカギ一族が持つ秘伝の菓子じゃ。ほれ、食べてみぃ」
(パクッ……モグモグモグ)
アカギノオオミカミ「どうじゃ、あいつには及ばんかもしれんが……」
井上「……」
アカギのオオミカミ「どうした? 口に合わんかったか?」
井上「あ、いえ、コレめっちゃ甘くてうまいっす」
*コーンポタージュの衝撃を超えるか!? ガリガリ君ナポリタン味、3月25日より新発売!
※ナポちゃんは井上が責任を持って完食しました
調理・撮影・執筆=井上こん(c)Pouch
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