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レトロなものってどうしてあんなにも可愛くて魅力的で心惹かれるんでしょうか? そうしたものに出会うと、わけもなくオトメ心がキュンキュンくすぐられちゃいますよね!

今回ご紹介するのは、そんな可愛くてなつかしい雰囲気がただよう、レトロ感を全面に打ち出したカフェ。名前を「喫茶 宝石箱」といいます。アンティークのコレクションに、「ピンクレディ」「聖子ちゃん」などのアイドルグッズ、昔ココロときめかせて読んだコミックスや雑誌……すみからすみまで行き届いた素敵すぎる昭和ノスタルジーっぷりに、訪れた私(記者)はメロメロになってしまった!

いったいどんなお店なのか、詳しくお伝えしましょう。

京王線千歳烏山駅から5分ほど歩いたところにある、このお店。歩道に看板が出ていますが、これがすでに完璧な昭和レトロという素敵っぷり!! 描かれたイラストも店名の書体も昭和ハイカラテイストで、まるで中原淳一が手がけた雑誌の表紙のよう……期待感がいやおうなしに高まります。

中に入ると目に飛び込んでくる、四角い木目調テーブルに赤茶色の革張りのソファ椅子。どこを切り取っても「あの時代」です。なんといっても、椅子にかけられた白いカバーがすごくなつかしい! こういうの、よくかかっていたよねぇ。
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そうそう、ここはカフェ。料理や飲み物を頼んでみることにしましょう。メニューを開くとナポリタン(600円)やピザトースト(500円)、クリームソーダ(500円)の文字が……。いずれ劣らぬ、折り目正しき昭和の喫茶店メニュー! どこまでなつかしい気持ちにさせるつもりなの!!

お店の人気メニューはナポリタンだそう。それと、毎日焼いているというケーキの中からキャラメルバナナケーキ(400円)、それからイチゴのクリームソーダをいただくことにした私(記者)。

最近のレトロブームに乗じてナポリタンもふたたび注目されていますが、そうした人たちが求めているのは「昔ながらの」ナポリタン。その観点からすると、このお店のナポリタンは完璧中の完璧!! まさに、半日授業が終わった土曜日のお昼に家で食べるお母さんのナポリタンの味! 「アルデンテって何?」的なコシのなさ(褒め言葉!)を持ったモッチリ太めの麺に、甘いケチャップ味。ピーマン、玉ねぎ、ベーコン程度という具の種類の少なさも「分かってるな~」って感じ!
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そして、クリームソーダ。緑色のメロン味(実際はメロン味じゃないんだけどね)もなつかしいけれど、イチゴのクリームソーダもちょっとユニークでしょ? 「天然」なんていう言葉とは無縁そうなイチゴ色(これも褒め言葉!)が見てるだけでキッチュでカワイイの! キャラメルバナナケーキも、甘さひかえめで上品で……という感じじゃなくて、これまた“お母さんが作った”的なあたたかく安心できる味わい。
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「私、あんまりオシャレなものは作れないので……」なんて店長の金井さんは笑っておっしゃいますが、それがいいんです!

お店の昭和グッズのコレクションはいつまで見ていても飽きることナシ。店長のナオミさんが骨董市で買うなどしながら長年かけて集めてきたものだそう。

その中でもぜひとも手にとって見てほしいのが、店内にある雑誌やマンガ、本。今のご時世、昔の映像や音楽はネットで見ることはできるけれど、当時の本を開いてその中身を見る機会ってそうそうないのでは? 元祖アイドル雑誌の『明星』『平凡』、オシャレ感ハンパないガーリー系ファッション誌『Olive』……。「小学館入門百科シリーズ」なんて久々に目にして記者世代には感涙モノだよ~っ!!
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カワイイもの、レトロなもの、キラキラしてるもの……オトメが大好きなものばかりがまさに宝箱のように所狭しと詰まった「喫茶 宝石箱」。少女時代の夢や思い出に触れておおいに癒されました。忙しい毎日に疲れたときはまたここに来て、このどうしようもなくなつかしい雰囲気に浸りたいなぁ。

参照元:喫茶 宝石箱
取材・撮影・執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch

▼お店の看板からしてレトロ! 絵を描いたのは店長・ナオミさんのお姉様でイラストレーターの百田千峰さん

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▼店内には1980年代を中心とした昭和レトロなグッズがいっぱい! 思わず「なつかしい~!」の声が出ちゃう☆

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▼昭和モダンな雰囲気ただよう店内。居心地よくて何時間でもいれそう

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▼聖子ちゃんなど昭和アイドルのグッズやブロマイドも

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▼こういうくじ引き的なアイドルステッカー、駄菓子屋さんにあったなぁ……

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▼お客さんたちがメッセージを書けるノート。昔よく喫茶店に置いてあったよね!! ちなみにイラストレーター・漫画家の花小金井正幸さんはナオミさんの旦那様

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▼今は貴重な雑誌やコミックスなども閲覧自由。「たくさんの人に見てもらいたいからいいやって(笑)」とナオミさん

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▼たとえば現在、出版できない状況になっている『キャンディ・キャンディ』。読める機会すら減ってきているわけで……そう考えると超貴重!!

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▼小学館入門百科シリーズ。私たち世代の少女はこれを読んで育ったもんです

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▼伝説の(!?)ファッション誌、『Olive』。“オリーブ少女”なる言葉もあったほど。今見てもハイセンスでビックリ!

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▼『明星』や今はなき『平凡』などのアイドル雑誌も。「アヴァンギャルドってやるのはカンタンだけどさ、思い入れ強すぎてそれでかたまるのは TOO MUCH 違う。みんなに支持されなきゃね」――吉川晃司のセリフがカッコよすぎて思わず撮影してしまっていた

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▼“お母さんの味”的なナポリタン。ちょい太めのモチっとした麺とケチャップ味がたまらなくおいしい!

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▼赤と白のコントラストが美しい! イチゴのクリームソーダ

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▼料理はすべてナオミさん特製! 出てくるのを待ってる時間ってワクワクするよねぇ♪

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▼「喫茶 宝石箱」店長のナオミさん。「店内のコレクションは蚤の市などで買い集めてきたものなんですよ」とのこと。アイテムの選び方にも彼女のセンスがキラリと光る!

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