14歳から21歳までという多感な時期、定点カメラの要領で、日々自分自身の顔を撮影してきた女性、「Beckie0」ことロンドン在住のアーティストのレベッカ・ブラウンさん。
本日は彼女の人生における貴重な6年半、その過程でみられた変化・成長の様子をとらえた映像「She Takes A Photo: 6.5 Years」を、みなさんにご覧いただきたいと思います。
動画サイトYouTubeに投稿された映像、その冒頭に映るロングヘアの彼女はまだ、ティーンエイジャー。ふっくらとした頬と大きく澄んだ瞳、まだあどけない表情がとっても可愛らしく、将来きっともっと美人さんになるであろう片鱗が、見てとれます。
始めの2年ほどは自分専用のカメラを所持していなかったこともあり、撮影できなかった日もままあったようですが、それでもきちんと継続して撮影を行ってきたレベッカさん。
顔が少しずつしまっていき、着実に大人の女性へと変貌を遂げてゆくその姿に、思わず見入ってしまうのよねぇ。10代から20代にかけての時期って、ホントに顔、変わるもの!
ですが視聴者は、動画を観進めるに従って、あることにふと気がつくのです。それは、レベッカさんの髪型。実は彼女は長らく、自分で自ら髪の毛を故意に抜いてしまう「抜毛症(ばつもうしょう)」という精神疾患と闘い続けてきたのでした。
長かった髪がショートヘアに、さらにはスポーツ刈りほどの短髪になった後、とうとうボウズに。
端正な顔立ちゆえに思ったほど違和感はないものの、髪が短くなるにつれ肌荒れも酷くなっていくあたりを観るに、この時期相当苦しんでいたのではないだろうか。そんな思いが頭をかすめるたび、チクリと胸が痛みます。
しかしながら2013年ごろを境に、一目でわかるほど、様子が良い方向へと変化していったレベッカさん。
動画のラスト、イキイキとした表情を浮かべ登場する現在21歳の彼女の姿に、なんだかホッとしちゃいました。元気そうでよかった!
辛い病気と向き合い、闘い抜き、やがて克服した自分を、同じ体験をしている人々に観てもらいたい。終わらないようにすら思える日々には必ず出口がある、そのことに気がつく手助けになればいい。レベッカさんが今回動画を発表した裏側には、このような意図があったのだそうです。
誰もが感慨深く見守ってしまうであろう、非常に興味深い同作品。彼女の成長にも注目しつつ、それではじっくりとご覧くださいませ。
参考元:YouTube
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼場面の移り変わりが早いのでちょっぴり注意、無理せずご覧くださいね
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