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9月1日は防災の日。「防災」と聞いて思い出したのが東日本大震災後のスーパーの行列。あのときにたくさん缶詰を買い置きした人もいるのでは? その缶詰、そろそろ消費期限が来ているかも。

今日ご紹介するのは、市瀬悦子さんの『缶詰でつくりおきそうざい』という書籍に掲載された、缶詰を使って作るそうざいレシピ。缶詰はすでに加熱調理済み&味付けありなので、短い時間で作れます。また、この本に掲載されているのは3日から1週間も冷蔵庫で保管できるものばかり。さっそく2つのレシピを紹介しましょう!

■『缶詰でつくりおきそうざい』のレシピ大紹介

*****市瀬悦子さん『缶詰でつくりおきそうざい』より*****
【コンビーフのスペイン風オムレツ】
<材料(5〜6人分)>
・ コンビーフ 1缶(100g)
・ 卵 6個
・ ブロッコリー 1株(250g)
・ 塩、こしょう 各少々
・ サラダ油 大さじ1
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<作り方>
1. コンビーフはほぐす。ブロッコリーは小房に分けてさらに小さく刻み、耐熱皿に広げてラップをふんわりとかけ、電子レンジ(600W)で2分30秒ほど加熱して粗熱をとる。
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2. ボウルに卵を溶きほぐし、1、塩、こしょうを加えて混ぜる。
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3. 直径18cmのフライパンにサラダ油を中火で熱し、2を流し入れる。木べらで大きく混ぜ、半熟状になったらふたをして、弱火で3〜4分焼く。上下を返して同様に3〜4分焼き、粗熱をとって、食べやすく切る。
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【なすとミニトマトのミートソース炒め】
<材料(4〜5人分)>
・ミートソース缶 1缶(295g)
・なす 5本
・ミニトマト 15個
・オリーブ油 大さじ3
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<作り方>
1.なすはピーラーでところどころ皮をむき、1.5cm幅の輪切りにして、さっと水にさらし、水けをふく。
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2.フライパンにオリーブ油を強めの中火で熱し、なすを焼きつける。上下を返しながら3〜4分焼き、ミートソースを加える。煮立ったら、ミニトマトのヘタを取って加え、さっと温める。
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**********************(引用終わり)**

「5〜6人分も必要ない!」と思うかもしれません。でも大丈夫。今回紹介したレシピは書籍に夜と2つとも冷蔵庫で保存すれば3日は食べられるとのこと。記者は冷凍保存してみましたが、解凍したら問題なくおいしく食べられました。保存するときには、清潔な密閉保存容器に入れてくださいね。この2つに生野菜とパンがあれば、軽食がさっと作れちゃうので、作っておいて損はなし!

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■ローリングストック法とは?

市瀬悦子さんの『缶詰でつくりおきそうざい』には、この手のレシピがいっぱい。なんと乾パンで作るそうざいレシピも載っています。

缶詰はすでに加熱調理済み&味付けありなので、缶詰を使った料理は短い時間で、味付けの失敗も少なく作れるのが特徴。しかも缶詰を毎日の食生活に取り入れていくと「ローリングストック法」という備蓄(ストック)を回転(ローリング)させていく、非常時対策になるのです。

缶詰の消費期限の多くは3年。「これは非常食よ!」と食べずにずっと保管しておいて、いざ非常時になったら消費期限が切れている…… なんてことにならないように、日頃から非常食にもなる缶詰をときどき食べて、備蓄を入れ替えておく方法がローリングストック法というわけです。

記者(私)は水でも日頃からローリングストック法を実践しています。東京都水道局のホームページによると、水道水は、清潔でふたのできる容器(ポリタンク、ペットボトル、水筒など)にできるだけ空気に触れないように口元までいっぱいに入れた場合、常温で3日保存できるそうです。つまり、3日で使い切る量の水をペットボトルに入れて保管して、常に古いものから順に煮炊きに使用していけば、それだけの水は非常時でも使えるのです。(実際に水道水のローリングストック法を導入する場合には、東京都水道局のホームページを確認してください。)

大人1人が1日に必要とする飲料水の量は3リットル弱。家にどんなときでも水があるという安心感は、大きいですよ。同じように缶詰もローリングストック法で備蓄していけば安心ですね。ぜひ、缶詰を調理に取り入れて、ローリングストック法を試してみてください!

【書籍情報】
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書籍名:『缶詰でつくりおきそうざい』
価格:各1200円+税(定価)
著書:市瀬悦子
出版社:アーススターエンターテイメント
※レシピの紹介は許可を得て引用しております

料理・撮影・執筆=FelixSayaka (c)Pouch