東京・中野にあるサブカルの聖地「中野ブロードウェイ」の一画に、ちょっと見逃せないポップでアートな空間を発見しました。
「あッ 3Dプリンター屋だ!!」のキャッチコピーが目を引くお店、「東京メイカー」です。私たちが普段コンビニに行ってふつうのプリンター=コピー機を使うのと同じように、「東京メイカー」に行けばお手軽に3Dプリンターを使えるのです!
「そもそも、3Dプリンターって何?」という方も多いでしょう。これは、「立体のデータ」をインプットすることで、実際にそのデータどおりの立体を作り上げてくれるという機械なんです。つまり、「西郷像」のデータを入れればミニチュアの西郷どんが、「モヤイ像」のデータを入れれば渋谷の待ち合わせ場所が作れてしまう機械、ということ。
ただ、オリジナルの立体データをイチから作るとなるとCAD(キャド)というソフトウエアの知識が必要で、正直ふつうの人にはまず無理……。でもこのお店、客の「こんなもの作ってみたい!」という相談に乗ってくれて、データから作ってくれちゃう。つまり、要望通りのモノを、何でも作れるということ!
果たして、どんな相談や依頼があるのかっ!? 気になるところです。店長さんにお願いして、一日店員として密着させていただきました!
道行くお客さんは、かなりの確率で立ち止まってくれます。「あれなんだろ?」「3Dプリンターじゃない? テレビでたまにやってるじゃん!」なんて立ち止まる女子高生も。
デート中のカップルが、立ち止まってくれたり。
来店された女性の方に、「3Dプリンターで何を作りたいですか?」とたずねてみました。回答は、結婚式のウェルカムボード、リアルな鼻や耳の形をしたピアス、カチューシャ、サンダル、つけま入れ、インテリアに使えるもの……などなど。
しかーしっ! この日は、お店への質問は多かったものの、実際の相談や実作業はゼロ……。
「とくに女子、来てくれないんだよねえ……」と会議するスタッフたち。蛍の光がもの悲しく流れています。
「みんなにとって3Dプリンターが、コピー機たいに手軽に使える機械になってほしい!」と夢を語る、山田オーナーと中村店長。
2Dプリンターが爆発的にシェアを伸ばした原因は年賀状だったとか。3Dプリンターも「手作りのモノ」を誰かに贈るための新しいツールになってゆくのかもしれません。小さな3Dプリンター屋さん、地下の一画で今日も「オープンなう」しています。
参考:
「東京メイカー」オフィシャルサイト
「東京メイカー」Twitter
いまさら聞けない 3Dプリンタ入門 (※中村店長による、わかりやすいガイドです)
執筆・撮影=川澄萌野
▼たくさんのアイデア=試作品が詰まった引き出しは、まるでおもちゃ箱!
▼ビビッドな色のアイテムが何から作られるかというと、この樹脂の糸たち!
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