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依然として毎日世間を震撼させている、デング熱のニュース。代々木公園は8割が閉鎖されるという、開園以来初めての事態となりました。

9月4日、長年渋谷地域で、野宿者の支援をおこなってきた「のじれん」は公式Twitterで、公園やその近辺にいる野宿者への物資支援、カンパの募集を呼びかけました。蚊取り線香や虫除けスプレーを送ってほしいとのこと。

また、貧困問題に精力的に取り組み続けている稲葉剛さんも、9月8日にこの活動をTwitter・ブログで拡散。
「たくさん集まった場合は、新宿など各地で活動する団体にも分けてもらう予定です」
「首都圏では虫除けスプレーなどが非常に手に入りづらくなっているので、ぜひご協力をお願いします」
と、呼びかけています。

これを受けて、ネット上では、
最も虫除けスプレーが必要なのはホームレスたち」
「自衛出来るに越したことない」
「新宿中央公園の周辺にいる人たちの方がハイリスク」
「公園の封鎖はホームレスの方々に対して非情の仕打ちでは
「行政は早急に対応すべき」
「ホームレスにデング熱患者はいないか心配。病院にも行けないだろうし」
「もう封じ込めはやめて対処法を教えてほしい
……などの声が上がっています。

共同炊事などに携わる各支援団体の方々は、デング熱についてビラ配布や医療従事者からのアドバイスも行い、野宿者に対してアナウンスが行き渡るよう、配慮しているもよう。

「のじれん」は、「野宿者がいるからデング熱が広まる」というような言説が広まり、東京都が野宿者排除に踏み出すことを危惧しています。

参照元:のじれん, 求む!蚊取線香&虫除けスプレー

執筆=川澄萌野 (c)Pouch