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プロポーズ。それは簡単なようでいてなかなかハードルが高いもの。20代後半のころは私も思ってたものです。「結婚などすぐにできるわ」。

いや、今も思ってますよ? 本気出せばすぐにでも結婚できるって。余裕ですわい、ガハハ。

けど、30代も半ばになってきて最近心底思うんですよ。「……あれ? このままでも快適かも?」って。いや、でもちょっと待って。やっぱ結婚、したい。ちょーしたい。今は本気出してないだけだから。本気出せばマジですぐにでも結婚できるんだけど、なんとなく今の状態が居心地いいっていうか……。

ああ、もう私、わからん。自分がどうしたいんかわからへん……!!

そんなときに友人が薦めてきたのがジェーン・スーさんの著書『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』。

……えっ、結婚できへん理由、101個もあんの……?(白目)

そもそもジェーン・スーって誰やねん!

肩書は「日本の音楽プロデューサー、作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティ」となってますが、とにかくトークが面白いということで彼女のラジオやコラムが話題に。あ、ジェーンさんは生粋の日本人です。なぜ外人みたいな名前がついているかは長くなるのでここでは割愛します(けどその理由も面白い)。

【プロポーズされない理由リスト】

彼女の著書『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』は、言ってみれば「なぜ自分は男性からプロポーズされないか」を振り返ってみるための101のリスト。未婚のまま40代を迎えたスーさんだからこその説得力ある言葉がズラリ。マジでどこぞの女性向けメディアにありがちな「彼をトリコにするモテテクニック7カ条」などより真理を突いた金科玉条ばっかです。

【チェック項目がどれも思い当たりすぎて撃沈】

では、101のリストにはどんな項目があるのかちょっと見てみましょう。

たとえば「064 ゼクシィの存在に、すべてのメッセージを託した」には「結婚話が具体的になっていない場合、結婚情報誌は脅迫状。本当に重いんですよ。物理的にも精神的にも」。

「023 電話一本で、すぐ駆けつける」には「クラシアンか!」。

「078 彼とテレビを見ていて、目に入った女優やモデルは、ひととおり罵倒しないと気が済まない」には「そういうことは、女友達か愉快なオカマとやろう。楽しいから」などなど。

ときにおもろく、ときに厳しく諭してくれます。はい、どれも思い当たりがありすぎて撃沈っす……。

【しかしなぜかさわやかな読後感】

でもね、この本、未婚独女が結婚できない理由をあげつらっているのですが、だからといってけっして「世の女性は結婚すべき!」じゃないんですよ。30代独身だって自分が楽しんで生きてればええやん……そんなメッセージが込められてるように思えてきて読後感がさわやか。「未婚のプロ」って響きもカッコイイ気がしてくるから不思議です。

この『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』はCS放送の女性向けチャンネル「LaLa TV」でドラマ化されることが、つい先日発表されたばかり。興味を持った方はぜひ著書・ドラマともにチェックしてみては!

ではこんなところで。ジェーンさんも「悩んだり自分を責めたりしているヒマがあったら、ウマイものでも食べに行くといいですよ」と言っているので、これから近所の「千年の宴」にでもフラリと出かけてくるとしますか。自由で気ままで楽しくて……やっぱシングル・イズ・ドラッグ、独身って最高! 今のところはね!

参照元:『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ社)
執筆=森田モヤ子 (c) Pouch

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