だれかと一緒にごはんを食べるって、とっても不思議。さして親しくなかった人とでも、ごはんを一緒に食べただけで一気に仲が縮まったり。おいしい料理があれば、それだけで話が弾んだり。
それは私たち日本人同士だけじゃなくて、世界中の誰とだってそうなのかも。しゃべる言葉は違っても、文化はちがっても、おいしいごはんがあれば人と人とのつながりが生まれる――そうした理念のもと活動をしている団体があります。
それが、特定非営利活動法人のNAGOMI VISIT。
具体的に何をするかというと、日本にやってくる外国人旅行者を我が家に招き、普段のおうちごはんを一緒に食べながら2、3時間交流をする「ホームビジット」なるもの。……なんだか面白そうじゃない?
【現在234件もの家族が受け入れている】
現在、ホームビジットのホスト受け入れをしている家族は国内に234件。日々、さまざまな国の人たちからホームビジットの依頼が来るので、その中から受け入れ可能なものがあれば申し込むというシステムです。
【海外ゲストからも好評】
海外のゲストからは、「普通の観光では知ることができない、日本に住んでいる方々と生活や考えについて直接話すことができ、とても貴重な経験ができた」「今回の日本旅行で忘れることのできない一番の思い出になりました。」とたいへん好評だそう!
【運営者にお話を聞いてみたよ】
NAGOMI VISITの代表理事・楠めぐみさんにお話をうかがいました。
Q:楽しそうだと興味を感じる一方で、初対面の方を家に招くということで多少の不安を抱く方もいませんか?
ホームビジットにご参加いただく際には、何より参加者お一人お一人が安心して楽しめることが大切です。そのため、これまでも日々、プライバシー保護や万が一に備えた保険加入、相談窓口としての機能などさまざまな取組みをしています。NAGOMI VISITは、「外国人と接することで問題が発生するんじゃないか」といった、知らないから起こってしまう安易な偏見や差別をなくすための活動でもありますので、今後もより充実した独自のホームビジットの仕組みを作っていきたいです。
Q:今後の展望についてはいかがですか?
今後さらにNAGOMI VISIT を通して、文化の異なる人同士がお互いを認め合い尊敬し合う「つながり」を世界中に増やしていきたいと考えています。特に地方エリアに活動を拡大していくことで、地方活性化にもつなげたいですね。地方エリアにお住まいの方の「1人1人が多様性を受入れる」「言葉や国を超えて異文化を認め合い尊敬し合う」というアクションのきっかけになれたらうれしいです!
【ゲストの国籍も様々】
ゲストはアメリカ、オーストラリア、イギリス、シンガポール、カナダ、イスラエル、スウェーデン……本当に数多くの国からの参加が。日本にいながらにして、これだけいろいろな国の人たちと交流できるってステキですよね。
東京オリンピックの開催も決定したことですし、今後ますます日本への外国人旅行者は増加しそう。興味を持った方はまずはNAGOMI VISITのホームページをチェック! そのうえでホストをしてみたいと思ったあなたはぜひ登録を!
参照元:NAGOMI VISIT
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch
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