「ドングリって食べられないの?」子どもの頃、そんな風に疑問に思ったことはありませんか?
他のどんな木の実よりも艶やかでまるまるとしたドングリは、森の動物たちの大好物というイメージもあり、美味しそうにみえますよね。「渋くて食べられない」と聞いた気もするけれど、実際のところはどうなのか、調べてみましたよ!
【そもそもドングリは食べられるの?】
海外サイト『wiseGEEK』によると、ドングリは、他の食用ナッツと比べて脂肪分が少ないのにもかかわらず、ビタミンやミネラルに富み、血糖値をコントロールするとも言われる優秀な栄養源。一部ネイティブ・アメリカンや韓国の食文化でも重宝されてきたとのこと。
ただし、生のドングリはタンニン酸を含むために苦く、そのまま大量に摂取すれば、胃を痛めてしまうのだそう。安全に美味しく食べるためには、水に浸してタンニン酸を抜かなければならないのですって。
食べられるとわかれば試してみたいけれど、新鮮なドングリを拾い集めて、ペンチで殻を割り、その上水に浸して……なんて、休日に実践するにはハードルが高いですよねえ。
【韓国料理の材料「どんぐり粉」を活用しよう!】
そこで、登場するのが、韓国料理で使うという「どんぐり粉」。
「粉」といっても、アーモンドパウダーのように実を砕いたものではなく、でん粉成分のみを抽出したものですが、ドングリの風味は味わえるはず!
韓国料理では、「トトリムック」と呼ばれるどんぐりこんにゃくを作ったり、冷麺に練りこんだりするのだそうです。
それも美味しそうですが、本日は絵本「ぐりとぐら」に登場する動物たちになったつもりで、洋菓子を作ってみますね。
【ちょうどドングリサイズのクッキーはいかが?】
さて、何を作りましょう? ケーキ? マフィン? 色々と思案した結果、通常はアーモンドやクルミの粉を練りこんで作る、スノーボールクッキーを作ってみることにしました。サイズもちょうどドングリと同じくらいで、形もそれらしくできそうですよね!?
<材料>
・室温に戻した無塩バター 70g
・粉砂糖 20g
・塩 ひとつまみ
・薄力粉 100g
・どんぐり粉 40g
・最後にクッキーにまぶす粉砂糖 適量
<作り方>
1 室温に戻したバターをクリーム状になるまで混ぜ、さらに粉砂糖と塩を混ぜ合わせます。
2 1に薄力粉をふるいながら加え、混ぜます。
3 2にどんぐり粉を加えます。
4 手で3を混ぜ合わせ、生地をひとまとめにします。殻の色よりは薄いですが、ドングリらしい薄茶色の生地ができますねえ。
5 クッキーの大きさが均等になるように、生地を切り分けておきます。
(一般的な大きさのスノーボールクッキーであれば、25個くらい、ドングリサイズであれば、50個くらいできます)。
6 5で切り分けた生地を丸めます。いくつかは、ドングリの形にしてみてくださいね!
7 170度に熱したオーブンで15分ほど焼き、粉砂糖が溶けないくらいの温度まで冷まします。
8 粉砂糖をまぶしてできあがり!
【食べてみました!】
早速試食してみましたよ! サクッ!
これが、ドングリの風味でしょうか。渋みと呼べるかどうかもわからない、かすかな渋みを感じます。決して小さな子どもが嫌がることのないくらいの、「渋み」です。それが、甘ーい粉砂糖の味とからまって……おいしーい!! 何より「わたし、ドングリ食べてる~!」という思いが、気分を盛り上げるのですよね。
うん、これは、楽しいです!! ぜひ童話を読んだ後や『となりのトトロ』を観た後などに試してみてくださいね!
参照元:wiseGEEK
料理・撮影・執筆=大井たま(c)Pouch
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