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大ヒットアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」、さらには「ふしぎの海のナディア」などを手掛ける「株式会社ガイナックス」が、このたび自社公式サイトにて、新会社の設立を発表。

設立場所は、福島県三春町、旧桜中校舎。名前を「株式会社福島ガイナックス」とし、アニメーション制作拠点となるスタジオを開設するとともに、日本初の本格アニメーションミュージアムを開設する予定なんですって。

【代表取締役の浅尾さんは福島県出身】

「福島民報」によれば、代表取締役を務める浅尾芳宣さんは、福島県福島市出身。地元雇用創出および観光拠点を開発することで、福島県の震災復興に寄与していきたい。そんな目的から生まれた同社は、4月より活動を開始する予定であるとのこと。

【震災から4年、少しずつ復興は進んでいるけれど……】

震災からもうすぐ4年、目に見える復興はたしかに少しずつ進んではいるけれど、本当に復興したのかといえば、それはまだというのが現実。とりわけ福島県における福島原発事故の傷跡は根深く、加えて未だ事故が終息していないことが、大きな足枷となっている点は否めません。

【設立に込められた熱い思い】

「より明るい話題を作り、興味を持ってもらう事で “偏見” を吹き飛ばすようなイメージアップをしてゆくしか道はないと確信しております」

「コンテンツ産業に携わる者にとっての本当の復興はこれからです」

確固たる意志の元に歩みを始める新会社、果たして今後、この地でどのような名作が生まれるのでしょう。また「日本初の本格アニメーションミュージアム」の存在も、非常に気になるところ。

【ツイッターにみる福島県民の声】

注目のニュースに、福島県民とみられるツイッターユーザーのみなさまは以下、続々反応を示している模様です。

「ラジオ昨日からずっと福島ガイナックスの話してるけどどんだけ嬉しいのさ。俺は死ぬほど嬉しいよ」
「エヴァ育ちにはたまらん!」
「三春町はいいところです。ガイナックスありがとう!」
「福島ガイナックスは震災後の福島を舞台にしたアニメを作ってくれないかなぁ……と」
「地元雇用するのか」
「県内ニュースで福島ガイナックスやってたけど、すごい期待されてるみたいですね」
「全国区で活躍する方がこういった形で地元にフィードバックしてくれて、縁はありがたいものだな」

ちなみに記者も、福島県出身。雇用が生まれ、自分の生まれた地が少しでも活性化するのは嬉しいかぎりです。

三春町はその名前のとおり、春には満開の滝桜(樹齢推定1000年!)が見事に咲き乱れる、とても美しい町。このニュースに少しでも興味を持ったという方はぜひ同地へと、足を運んでみてはいかがでしょうか。

参照元:GAINAX NET 福島民報
執筆=田端あんじ (c)Pouch