日本のアーティスト集団「Chim↑Pom(チン↑ポム)」が、アジアの若手現代アーティストを表彰するアート賞「Prudential Eye Awards for Contemporary Asian Art」大賞を受賞したことを、みなさんはご存じでしたでしょうか。
2014年、イギリスの金融会社プルーデンシャルによって設立された同アワードは、今回で2回目の開催。
アジア20地域の候補者から、「絵画」「デジタル・ビデオ」「写真」「彫刻」など13カテゴリーで受賞者を選出。最終候補者となった18作家の中から大賞にあたる「Emerging Artist of the Year」、さらにはデジタル・ビデオ部門の最優秀賞に選出された「Chim↑Pom」。その快挙を、アーティストの会田誠さんは自身のツイッターで、次のように祝福しておられました。
【大賞受賞はとんでもない快挙らしい……!】
「日本での報道、ネットでさえもまだ少ないなー。錦織圭に匹敵する快挙、と言っていいのに。大賞が韓国とか台湾人だったら、本国ですぐに話題になってる」
に、錦織圭選手に匹敵する快挙とな……! アートにさほど明るくない者にとってはいまいちピンとこないニュースかもしれないけれど、そう聞くと途端に、その凄さが伝わってきますね!
【賛否両論を巻き起こし続けてきたアーティスト集団 “Chim↑Pom” 】
ちなみに「Chim↑Pom」、動物の生死などタブーとされる題材を積極的に扱うその姿勢が、常々賛否両論を巻き起こしていることでも有名。大きなニュースになったものを取り上げるならば、2011年5月、渋谷駅に設置されていた岡本太郎さんの壁画「明日の神話」へ絵を付け足したことが、みなさんにとっても記憶に新しいかと思われます。
【ショッキングなアプローチにばかり焦点が当たりがちだけれど……】
アプローチの方法がいささかショッキングなため誤解を招くことも多々あるようですが、言うまでもありませんが彼らはアーティスト、その行動背景にはれっきとした制作意図があり、思いがあるのです。
【背景や制作意図を知れば、もっと彼らを知りたくなる、はず!】
たとえば前述した「明日への神話」に関して言うならば、決して絵を傷つけたわけではないうえ、なおかつ作品に敬意を払ったやり方であること。さらには「ゲリラ的な瞬間芸として、明らかにアートの文脈で行われた行為」であるということを、岡本太郎記念館館長である平野暁臣さんは、後に語っています。
なお「Chim↑Pom」は大賞の特典として、夏にロンドンのサーチギャラリーにて個展を行う模様。世界に注目されつつある彼らの活動から、今後も目が離せませんね!
参照元:Prudential Eye Awards 、Chim↑Pom 、CINRA.NET 、会田誠さん公式ツイッター
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼会田誠さんのコメントはこちら
https://twitter.com/makotoaida/status/557914243903660035
▼「Chim↑Pom」エリイさんツイッターより/大賞受賞おめでとうございます!!!
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