今さら言うまでもありませんが、一般的に普及されている消火器を使用すると必ず出るのが、真っ白な消火剤。
ですが本日ご紹介する消火器は、そういった “目に見える物質” ではなく、 “目に見えない物質” で火を消してしまう、画期的な逸品なの。
現在インターネット上でも大きく話題となっているそのアイテムは、米ジョージ・メイソン大学の学生、Viet TranさんとSeth Robertsonさんが開発した、重低音で火を消す音波消火器!
【まるで魔法みたい!!】
ベース音のような「ブーーーン」という音の正体は、低周波数の音波。こちらを火元に向けるだけで、あっという間に火が消えてしまう様は、さながら魔法かドラえもんの秘密道具か、といったところ。
【低周波で空気を動かします】
低周波で炎の周りの空気を動かしてかき乱し、反応が盛んに起きている境界層を薄く。その後に、酸素の供給を断ってしまう。
【お部屋を汚すことなく消火活動できちゃう】
こちらの消火器の大まかな仕組みはこのようになっているわけなのですが、いやはやそれにしても、このアイデアは目からウロコ! おなじく消火用のスプリンクラーは水が部屋を濡らしてしまいますし、これなら床や壁を汚すこともダメージを与えることもなく、なおかつ安全に、鎮火することができますねぇ。
【ヒップホップの重低音がミソ】
ちなみにこの消火器から発せられているのは、ヒップホップのベース・サウンドでよく用いられる、へヴィーな低音であるとのこと。開発者のTranさんは同大学ウェブサイトにて、「50セント(米国の超有名ヒップホップMC)みたいなラッパーならきっと、簡単に消火活動できるんじゃないかな」と冗談めかしておられましたよ。
音波は重力に左右されないため、ゆくゆくは宇宙ステーションに置くことも視野に。画期的な消火器の今後の展開に、要注目ですね!
参照元: George Mason University 、YouTube
執筆=田端あんじ (c)Pouch
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