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PM2.5に黄砂などなど、今や大気汚染は世界的に深刻な問題。ここ日本においても、年々その影響が増していっていることは、周知の事実です。

「汚染された空気を避けるべく地下へ住む」「ほかの星へと移住する」……SF映画などにありがちな、この展開。

だけど「ドーム型天井で蓋をして、汚れた大気をシャットアウトしちゃおう!」な~んてアイデアは、聞いたことなかったかも!? しかも映画や小説じゃなしに、現実的に進んでいる話だっていうから、ビックリだよね……!

【都市の中にオアシスを】

2006年に設立、ロンドン・北京・ニューデリーの3カ所にオフィスを構える建築デザイン会社「ORPROJECT」が提案したのは、その名も「BUBBLES」プロジェクト

パリにロンドン、イタリア・ミラノに中国・北京と、世界各国で実績を残し続けている彼らの手によって生まれた発想、それは「都市の中にオアシスとなる場所を作り出す」といったものでした。

【清浄な空気が充満……ドーム型天井で覆われた癒しの緑地】

オアシスとなるのは、広大な植物園を配した公園、上を見上げればそこには、透明のドーム型天井が。その空間の温度や湿度はエアーコントロールシステムにより厳密に管理されていて、空気は美しく、居心地は抜群。使用される電力は天蓋面に組み込まれた太陽電池でまかなうため、そんなところもエコそのもの。

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【周囲の建物にも綺麗な空気が送り込まれる仕組み】

なお、「オアシス」となる公園の周囲にぐるりと一周配置された建物には、住居やオフィス、小売店などが入居。ここにも公園の中同様、綺麗な空気が送り込まれる、といった構想になっているみたい。

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【仕組みは、植物園のそれとおなじ】

世界中に存在する植物園は、まさにこういった環境にある。「BUBBLES」プロジェクトも要は、おなじこと。「ORPROJECT」公式サイトにあるこの言葉どおり、たしかにこれ、仕組みだけに注目すればまさに “でっかい植物園” ですよね。

【応用プランもどんどん生まれている模様】

コストや重量、システムなどを見直して、今後は「遊び場や校庭を覆う」「オフィスビルやショッピングセンターのアトリウムとして活用」「集合住宅の庭を覆う」などのプランが考案されている模様。発想自体はアナログですが、見た目は完全に未来よね……いつの日かこんな光景がそこかしこで見られる日が来ちゃうんでしょうか。そう考えると、なんだか複雑な気持ちになっちゃいますね。

参照元: ORPROJECT
執筆=田端あんじ (c)Pouch