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全国各地に甚大な被害をもたらした、台風18号およびそれに伴う豪雨。こういった状況が起こった際に被災するのはなにも、人間だけではありません。

もしもあなたがペットを飼っているのであれば、考えておかなければならないのが、ペットの防災対策

今回のような台風、あるいは東日本大震災のような地震。いつ、なんどき起こるかわからない自然災害、そのときに常日頃 “備えて” おくことが、後々必ず役に立ちます。

そこで本日は、災害に直面したとき、飼い主はどういう対策をすべきか。また、なにを準備すべきか。みなさんにご紹介していきたいと思います。

【東日本大震災後、1カ月間困ったこと】

まずは、ウェブサイト「アイリスペットどっとコム」が東日本大震災で被害に遭われた会員の方々1203名に対し行ったアンケート「震災後1カ月間、ペットに関して困ったこと」の調査結果を、ご覧ください。

1位 ペットの不安が強く、安心させることが難しかった(228名)
2位 水が手に入りにくかった(175名)
3位 フードが手に入りにくかった(173名)
4位 トイレシーツが手に入りにくかった(77名)
5位 猫用トイレ砂が手に入りにくかった(69名)

【水・ペットフード・トイレグッズは常備しておこう】

ランキングからは自ずと、あらかじめ避難用バッグに用意しておいたほうがいいものが見えてきます。水、ペットフード、トイレグッズ。飼い主さん自身も多大な不安を抱えている状況、すぐにペットを落ち着かせることは難しいかもしれないけれど、食べ物とトイレの問題さえクリアしておけば、ひとまず安心なのではないでしょうか。

【そのほか備えておくべきものは?】

これらに加え、静岡県にある動物病院「昭府獣医科」ウェブサイトに記載された、「災害時にペットのため備えておきたいもの」リストもチェック!

・餌と飲料水は最低3日分
・「ケージ」「キャリングケース」「リード」は、1匹につき1個
・日ごろ服用している薬を、最低1週間分
・トイレシート、または新聞紙やビニール袋など
・タオル
・飼い主と一緒に写った写真
・飼い主の名前や住所、ペットの犬種や性別、病歴などを記載した飼育メモ

【備えておきたい “こと” 】

同サイトではまた、用意しておくべきものだけでなく、災害時に備えておきたい “こと” にも触れています。

【「しつけをする」「鑑札・名札をつける」】

避難した際に第三者を傷つけることのないよう、十分しつけをしておくこと。離ればなれになってもすぐ見つかるよう、飼い主の連絡先を書いた鑑札・名札を身につけさせておくこと。日頃からしっかりペットの健康管理をし、日常飼育する場所の安全をも考慮しておくこと。

【有事の際、預けることができる相手を確保しておく】

いざというときペットを預けることができるよう、遠方の親せきや知人と連携をはかる。あるいは、日頃から近所の人々と災害時のペットの取り扱いについてコミュニケーションをとっておくことも重要だと、同サイトは述べています。

【日頃からの準備が必要です】

なおウェブサイト「地震・台風災害対策100選」によると、ペットが迷子にならないよう「動物病院でマイクロチップを埋め込んでもらう」、といった方法もあるとのこと。またキャリーを嫌がることのないように慣れさせておくことも、いざというときのため大切なのだそうです。

【ペットを放さないでください】

そして最後に。「昭府獣医科」ウェブサイトにもありますが、災害時に面倒がみられないからといって安易にペットを放すことはやめてください。人にとってもペットにとっても危険なうえ、放されてしまった犬や猫は、野良犬・野良猫扱いとされてしまいます。

そういった事態を防ぐためにも、普段から十分、ペットの防災対策に励んでおくことが必要。これを機に今1度、自らが行っている対策について、振り返ってみてはいかがでしょうか。

参照元:アイリスペットどっとコム 昭府獣医科 地震・台風災害対策100選 地震・台風災害対策100選
画像:ぱくたそ
執筆=田端あんじ (c)Pouch