な、なにこれ。スイカやカボチャなど、おなじみのフルーツや野菜が、色とりどりの煙を吐き出しておるぞ……!!
なんとも不気味で、同時に神秘的。まるで生きているかのような存在感を醸し出す、フルーツを使ったアート『The Secret Lives of Fruits and Vegetables』。
この作品を手がけたのは、ポーランド生まれのフォトグラファーMaciek Jasikさんです。
【昔は神秘的な存在でした】
現代に生きる我々が、フルーツや野菜に関して知っていることと言えば、味とテクスチャーにおいてのみ。しかし、かつてこれらは、神秘性および象徴性に重きを置かれてきた、尊い存在だったのだそう。
【ファラオと共に埋葬された「スイカ」】
たとえば、アフリカが発祥とされるスイカ。水分を多量に含んだスイカは「水源として何カ月も保存できる」という特性があるため、大切なものとして重んじられていました。
その一方で「来世への旅の道中、困らないように」という意味をこめて、ファラオと一緒に埋葬されたという歴史をも、持っているんですって。
【神聖な果物「ザクロ」】
そのほかにも、ブッダ曰く「神聖な果物」だというザクロなど、それぞれの食物にはさまざまな歴史的背景があり、そのどれもが当時の人々にとって神性を帯びていた模様。
【「圧」を感じる……】
そんなフルーツが持つ、それぞれの歴史をアート作品として表現したJasikさんの作品群は、ある種、異様な空気感に包まれておりまして、実際に目にしたら、一瞬後ずさりしてしまいそうな迫力。
ただ単に、色とりどりの煙が、フルーツや野菜の割れ目からモクモクと漏れ出ているだけなのに、こうも “圧” を感じるとは……。
Jasikさんの作品をもっと見たいというあなたは、公式ウェブサイトおよびインスタグラムをチェック。果物や野菜を見る目が変わるかもしれない秀作を、ぜひともその目に焼きつけて。
参照元:Maciek Jasik Photography、Instagram(Maciek Jasik)
執筆=田端あんじ (c)Pouch
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